物件の建物高さのちょうど1.5階くらいの位置にある、畑にとてもそそられました。外から見ているとまるで畑がスキップフロアみたいになっているのです。
地面からの高さが高くなっている分、とても日当たりが良く青々と野菜が育っています。「これはあれで」と鈴なりの植物たちの名前を教えてくれましたが、とても覚えきれないくらい多品種が植えられていました。
畑でひと汗かいた後、家に戻ろうとするときに敷地内に高低差があるので一旦道路に出てから玄関を通り、家に入る形となります。そのわざわざ行く感じはまるで、畑という名の工房、茶室の様な「離れ」の存在感に近い印象を受けました。
家の中に入りまず目を惹くのは、大きな窓とその先にある青々とした緑です。この物件の抜けている方向である東は、概ね市街化調整区域で、今後建物が建てられる予定はなく、あまり周辺からの目線を気にすることなく、くつろぐことができる奥行きのあるウッドデッキがとても気持ち良さそうでした。
しばらく窓の外の緑を見ていて、ふと室内を振り返ると、室内のソファや椅子が目に留まりました。すべてこちらの窓の方面を向いていて、こちらの景色を眺める様に配置されていました。
これだけ緑があるエリアに建っている物件なので、2階に上がると、そのすごさはさらに際立ちます。2階東側の和室の窓からの緑の量感には圧倒されました。
葉山のキワに住んで、やることといえばバーベキューかと勝手に思い込んでいますが、ウッドデッキでするのが周囲の密集度も低いので良さそう。夜になれば周囲に影響を及ぼすような明るいものも、あまりありませんので、月夜がきれいと今のオーナー様から教えていただきました。
バーベキューでもお月見でも少々のみ過ぎて、酒に酔ってしまったら、リビング脇の小上がりの畳でひと眠りできます。2階の西側の個室で寝てもいいですが、その部屋は恐らく庭の管理責任者が寝る部屋となるでしょう。朝ベッドから目覚めて西側の部屋の窓から外を見下ろすと、畑が見えます。まるでサーファーが朝起きて窓から波のチェックをするように庭チェックができる部屋なのです。
また、この物件で忘れてはいけないのが、大きな地下空間です。梯子で上り下りしますが、中に入ってしまえば収納としての使い方はもちろんのこと、湿気具合は先に要チェックですが電源を確保してシアタールーム等にしてみても良さそうです。
一見普通そうな外観の家ですが、離れの畑があって、外の景色を取り込み、地下空間まであるとても面白い魅力をもった物件でした。
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