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鎌倉の中心地といえば、鎌倉駅から鶴岡八幡宮までの賑やかな街の印象があるかもしれません。それから、もう少し鎌倉が好きになってくると、その周辺の家が建ち並ぶ界隈へぶらりと散歩したくなります。
そんな風にして、段々と鎌倉の魅力探しがはじまります。教会やお寺、作家の家や画家のアトリエ、そうした建物が住宅街に混在していて、地名も小町や雪ノ下なんていう風にちょっと良さそうな響き。鎌倉駅までの道のりも、あちこち寄り道しながら歩きたい。
そんなゆとりを感じながら生活していけたら、鎌倉っぽい暮らしと言えるのかもしれません。そう考えると、往々にしてゆとりを感じられる世代になると高齢化したときの暮らしが気になってくるものです。
鎌倉は海沿いの暮らしも山の上からのパノラマ眺望を楽しむ暮らしもありますが、頭によぎるのは「ずっとこの家に暮らせるだろうか。」という自分への問い。できれば、いつまでも、少しでも長く鎌倉を謳歌したい。そんな当たり前だけど、案外むずかしく感じる、この理想へのヒントをこの家で見つけました。
そのヒントが「ゆとり」です。
ひとつめは、この家のサイズ(寸法)にあります。その際たる特徴は廊下の幅です。少し古い日本家屋と比べれば、約2倍近い幅が確保されているのです。そして3階建のこの建物にはホームエレベーター(EV)があるので、上下階の移動も心配いりません。将来、車椅子での生活になっても、補助犬と暮らすことになっても、家族と廊下ですれ違う時にはゆとりをもって笑顔で行き交うことができます。
それは本人だけではなく、孫にとっても実はとっても意味のあることです。「何か手伝えることはありますか?」という質問もこのゆとりの幅があるからこそ実現できるのです。こうした経験をしながら鎌倉で育つことで、例えば鎌倉の街中で海外の方とのコミュニケーションにも厚みが出てくることでしょう。
ふたつめのゆとりは、各室のサイズです。すべての居室は6帖以上あり、収納もちょうど欲しいところにたっぷりと用意されているので、インテリア配置にもゆとりを感じながら暮らすことができる幸せがあります。
こうした基本的な住宅の骨となる部分の寸法は、建物構造に深く関係しているため、リノベーションではなかなか手が出せない部分なのです。 また、この建物は1階は鉄筋コンクリート造、2,3階部分が木造の混構造の建物であるため、木造の固定概念に固執しない、自由なモジュールを意識したゆとりの設計が想像できます。
設計のゆとりは仕上げにも現れています。1階和室やリビングなどで多く用いられている、障子の建具を壁に引き込む納め方にすることで、開口部から庭や眺望が切り取られたように見えます。また、材料も壁面は漆喰の左官仕上げ、床天井は無垢の米松と質感を感じる空間に仕上がっています。
設備については築23年となるので、そろそろ更新時期かと思いますが、これだけゆとりのある設計なので、現代の設備に入れ替えることで十分に使い続けられる家だと感じます。
最後に旧鎌倉市街地では借地が多いのですが、できれば所有権の不動産を選びたいという方にとって、この物件は所有権の土地なので、相続のことを考えても気持ちにゆとりが持てる物件ではないでしょうか。 |