賃料：

16万5,000円

面積：

89.42㎡

【条件変更となりました】

鎌倉は山と谷が複雑に入り組んだ地形をしている場所があり、谷状になった地形を「谷戸（やと）」と呼びます。この物件がある谷戸は「月影ヶ谷」と呼ばれています。

谷戸特有の日の入り方や陰り方が面白いなと感じているのですが、日が陰る「影」だけをイメージするとあまりポジティブに感じないのかしれません。しかし影はとても奥深い意味や文化を秘めているのです。そんな影について真剣に考えるきっかけをくれたのが、ここ月影ヶ谷だったのです。

一般に「影」とは、ややネガティブに感じる表現ですが、少し深堀して辞書を読んでいくと、逆に大切さの裏返しのような意味があるように思うのです。例えば、影で糸を引く、影に隠す、影見に添うなど。

よく考えると、実は影には大切なものをしまったり、かくまったり。ひと言では語れない大切な何かを含んでいるように思います。影のつく名前が鎌倉界隈にはいくつかあり、ここ月影ヶ谷もそうですが、葉山の名店である日影茶屋の近くにも古い地名で日影という名前が残っています。もしかすると、ここにも大切な何かが眠っているのかもしれません。

鎌倉Ｒ不動産のアイコンの「影」は、こうした秘められた文化や歴史がある場所を伝えていきたい思いでつくりました。

前置きが長くなりましたが、そんな素敵な月影ヶ谷にある物件です。

ひな壇状になっている土地に数件の家が山の緑に埋もれるように建っています。緑に囲まれ、その間から切り取られた空が見え、どこか包まれるような心地よさがあります。物件まで車が進入できないために、守られてきた安心感のようにも思えます。

建物はシンプルな構成で、１階はリビングダイニングと水まわりのみ。オーナーのDIYによるデッキが庭部分とリビングをつなげているので、とても広がりのある空間になっています。デッキにもテーブルがあるので、天気の良い日は外での食事も楽しめそうです。玄関も広く、図面には下駄箱が描かれていますが敢えて設置せずに広く使えるようになっています。

建物の窓は全体的に木製建具が使われていて、キッチンも業務用的なガス台やステンレスのキッチンセットが大人っぽい仕上げになっています。ここに窓から圧倒的な緑が調和して独特の雰囲気を作り出しています。

２階はゆったり２部屋の構成で、間取り図にベランダと書かれた部分にはオーナーのDIYによるやぐら的バルコニーが設置されています。間取り図の縦長の洋室からの出入りとなります。ここに出て感じる風は、自然の中に身を置く新鮮さと高揚感を含むように思えます。

横長の洋室は風の通りも穏やかで、椅子に座れば青い空と山の緑で人工物が目に入りにくいので、ここでゆっくりと過ごす時間が特別だとオーナーから教えてもらいました。こちらをワークスペースとして、木製建具の窓に似合う大きな作業机でレイアウトすると、いい雰囲気になりそうです。

ご家族での暮らしもいいのですが、大人二人くらいがもしかすると心地いい広さ、間取りかもしれません。車を持っていなくても極楽寺駅から徒歩圏内、かつ山を越えれば坂ノ下方面。そして鎌倉駅への自転車移動が気持ちいい立地です。そんなアクティブな二人が暮らすイメージが私としてはピンときます。

※写真は前回募集時のものです。

※定期借家契約3年、再契約不可となります。