価格：

5,380万円

面積：

80.64㎡（建物）
177.67㎡（敷地）

玄関を入って、すぐに2階のリビングまで一直線の階段を駆け上がる。上りきって後ろを振り返ると、緑あふれる景色が。遠くには海まで見えたりして。なんとも気持ちいい景色が広がっています。

眺望や気持ち良さに、全振りしている住宅を見るのはなんだか久しぶり。窓を開け放てば、サッシの姿が消えて（壁の後ろに隠れて）、それまでの家の雰囲気や空気感がガラリと変わり、まるで外にいる様な気持ち良い風が家の中を通り抜けていきます。

さらに言えば、リビング続きでインナーバルコニー（屋根がついているバルコニー）となっていて、このバルコニーが外と室内の境界を曖昧にしているようです。広々とした広さも相まって、普段使いしたくなる様な長居してしまうポイントでした。

そのバルコニーには、さらに特筆するポイントである巾の大きなシンクがあるのです。妄想するに、休日になれば釣りや大磯市で仕入れた新鮮な魚をそこで捌き、テーブルとイスを広げて美しい山や緑を眺めながら酒を飲み、家族や仲間と談笑できる空間だなと。そんな場所があったら幸せだと思いませんか。

物件は、3人くらいまでのファミリーや別荘利用がちょうど良さそう。ただ、駐車場が1台なので複数台必要な人は、目の前に月極駐車場があるので、こちらも合わせて利用しても良さそうですね。

駅から徒歩20分と書きましたが、実は駅からずっと登り坂。かなり傾斜がきつい箇所もありますので、電動自転車やバイク、車は必須でしょう。雪の日に出かけるのは、少し怖いかもしれませんね。でも坂を登りに登るからこそ、この景色を得られるのです。

土砂災害のハザードマップを見てみたら、こんな山あいの立地でありながら、ポケットの様に何も該当していなかったという事も嬉しいポイント。

ただ先に言っておかなければいけないこととして、土地面積の割に庭という場所が見当たりません。分厚い擁壁や土留め、傾斜の土の部分などが面積を消化していると思われます。土いじりをしたい方はあまり向かないかもしれないので、やっぱり魚を釣りたい、捌きたい人というフィッシャー向けですね。

築2年という事もあり、室内はまだ新しく木の味わいのある建具や階段、枠などが使われていました。個室は、1階にふたつ部屋がありますが、階段が南にある間取りなので、現地を見るまで室内の明るさが少々心配でした。でも角地という事や傾斜地という事もあり、それは無用な心配に終わったのです。

扇状のこの家は、来る人を迎え入れる様に、また家の中から見れば外に向かって景色が広がる様に、これから長く楽しく住んでくれる住人を、じっと山の上で待っているのでした。