住宅 | ||||||||||||||||||||
ひみつのアトリエ |
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<写真を差し替えました> やっぱり良い予感は合っていました。室内写真を是非ご覧ください。 北鎌倉にある通りから少し高い位置に佇む平屋。これだけでもちょっと興味をそそられるものがあります。そしてその佇まいがどうも良さそうな予感がしていたのです。 アトリエは南側に大きな窓があり、足元は障子のような建具があります。これは目隠しのような役割の建具なのでしょうか。その眺望を眺める位置に作家のアトリエにあるのような作業机が一台。 この机に座れば足元の障子が効果を発揮して、眼下の住宅が目線に入らずに山の景色がきれいにみえるのではないかと想像しています。ここをアトリエとして使うのであれば、ここに座っていることが一日のうちで一番長い時間になることでしょう。 また、このアトリエと隣接して南側にはデッキがあります。キッチンからのみの出入りかなと思っていたのですが、リビングからも出入りができました。 この他、間取り図をよくよく見てみると、コンパクトな部屋が多く、それぞれがどのような機能になっているのか気になって仕方がなかったのですが、売主はお茶の先生をされていたそうで、そのためのお茶室や予備室となっていました。この入り口の躙り口(にじりぐち)が強烈過ぎて息が止まりました。 玄関入ってすぐの土間とその洋室4帖はつながっていて、収納庫といった感じ。そして和室も続きの間はお茶室でした。 そしてリビングには予想通りの大谷石で仕上げられた壁。こちらがリビングダイニング(LD)の玄関側の壁であり、薪ストーブを置けるように準備された壁でした。この意匠がそのまま外部にまで現れていたのです。 一見すると普通の鎌倉の古い民家のようなのですが、詳しく見ていくと窓の開け方や石を使った仕上げ、そして間取りの構成。どれをとっても、普通の家ではない何かを感じます。 建築家ものなのか、それとも作家のアトリエとして大工さんと作家さんで作り上げた家なのか。詳しいことは記録がありませんが、まさにこの予感が当たっていました。ここはアトリエ兼ギャラリー兼住宅といった空間で、生活すべてがアートであると無言で語りかけるような家でした。 こんなに作り込まれた家なのですが、注意点もあります。まずは通りからは細い階段状の道を上っていくので車では進入できません。駐車場もなしとなりますし、バイクもむずかしいです。担げる自転車であれば大丈夫そうです。 次に建物の痛みや歪みなどはそれなりにあります。良い部分を残して丁寧に改修工事をしたい物件です。解体しつつ調査を行いながら悪いところを治しながら作り上げる工事になりそうですが、それでも平屋なので2階建よりはやりやすいかと思います。 最後にこの物件は第1種低層住居専用地域にあるため、建物すべてを店舗や事業用途として使うことはできません。住居兼用であれば可能性はあるかもしれません。 それでも引き継ぎ甲斐のある物件な気がしてなりません。ここには生活することから生まれる美が根付いているように思うのです。
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リビングには薪ストーブ置き場として大谷石の設え |
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庭へつながるデッキへはリビングから出入り可能 |
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和室|しっとりと静けさに包まれた空間 |
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アトリエのデスクまわりには机に炉が切られている |
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価格 | 6,280万円 | 建物面積 | 104.28㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市山ノ内 | ||
交通 | JR横須賀線・湘南新宿ライン「北鎌倉」駅 徒歩7分 | ||
建物構造 | 木造平家建 | 所在階 | |
築年 | 1959年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 233.76㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
備考 | 地目:宅地/現況:居住中 (内見開始時期:11月下旬)/引渡時期:相談/景観法/急傾斜地崩壊危険区域 | ||
情報修正日時 | 2024年10月11日 | 情報更新予定日 | 2025年2月1日 |