住宅 | ||||||||||||||||||||
山の上の停留所 |
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階段を約140段上ってたどり着く山の上の家。足腰に自信がある間だけの住まいとなりそうだなと考えると、この家は旅の途中で立ち寄る停留所のようなものかもしれません。 隣に建つ家以外の三方はどこまでも緑が続いています。ちょうど市街化調整区域との境目にあることもあり、今のところは周囲が開発されていく心配もなさそうです。抜けた眺望も好きですが、樹々に囲まれて守られている中に、ちらっと見える向こう側の山や住宅街の眺望というのも、なかなか良いものだなと思いました。 この家の個人的に好きなところは、1階にいながら緑が楽しめるという点です。まずはキッチン。タイル張りの壁の中央にぽっかり空いた出窓から、眩しいくらいの緑が主張してきます。奥行きは40cmほどあるので、調味料だけじゃなくポトスのような観葉植物を置きたくなるところですが、ここではそんな必要もなさそうですね。 風呂に入れば、めいっぱい大きく開いた窓から樹々の切れ間に北鎌倉の住宅街が見おろせます。獣の目以外は誰の視線も気にする必要がないので、朝風呂の頻度は確実に増えるはず。 そしてリビングや和室からは説明不要の緑のシャワー。大きな掃き出し窓に向かってソファを置いて、時間によって変化していく森の様子を観察してみましょう。タイワンリスやタヌキ、小鳥といった小さな隣人達に会えるかもしれません。 築29年の家は、多くの社寺や数寄屋建築を手掛けた工務店が土木専門家の助言を受けて施工したそうで、目視した限り状態は良さそうです。それでもやっぱり少しだけやりかえたくなってしまいます。例えば建具やフローリング、腰から下の壁が暗い印象を受けてしまうので、ここはもう少し明るい色味の無垢材で仕上げてみたい。キッチンも今の奥まった場所から少しだけリビング側に出してあげれば、さらに気持ちいい空間になるんじゃないかと思いました。 薄ピンクの外壁についても好みは分かれそうです。コストを考えずに妄想するとすれば、いっそのこと全面を杉板張りにして森に馴染ませてあげるというもの面白いかもしれません。 色々とやってみたいことを書き連ねてしまいましたが、建材を運ぶにも階段しか手段が無いので、工賃が高くなるだろうことは覚悟が必要です。 意外にも北鎌倉駅から駅徒歩圏内のこの物件。家までのルートは2つあります。 ひとつはスロープ付きの段差が緩やかな石段をのんびり上っていく約10分のゆったりコース。左右に家を見ながら振り返れば眺望も楽しめるオススメのコースです。スロープがあるとはいえ、下から自転車を押しつつ上るのはなかなかしんどいかもしれません。 もうひとつは急な石段を駆け上がる急坂コース。両脇に緑が茂る石段を黙々と歩くイメージです。こちらは駅から徒歩8分と少しだけ早いので、急いでいる時はこちらが便利です。息切れにはご注意ください。その時の状況や気分によって選べるのは嬉しいですね。 駅と家の往復だけでハイキングした後のような爽快感です。ぜひ鎌倉駅に向かう前に途中下車してお越しください。 |
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2階洋室その1|2階からは樹々の切れ間から向こう側がチラリと見えます |
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2階洋室その2|こちらの部屋からも樹々の切れ間から向こう側がチラリ |
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2階バルコニーからの眺望|うっそうとし過ぎていないのがいい |
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2階バルコニーからの眺望|北鎌倉駅側は抜けています |
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>>大きな地図で見る  |
価格 | 3,776万円(税込) | 建物面積 | 135.22㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市山ノ内 | ||
交通 | JR横須賀線「北鎌倉」駅 徒歩8分 | ||
建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | |
築年 | 1995年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 175.43㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/公共下水/オール電化 | ||
備考 | 地目:宅地/現況:空室/引渡時期:相談/駐車場無/建築基準法43条2項第2号の許可要(建築審査会の同意が必要)/土砂災害警戒区域/歴史的風土保存区域/第2種風致地区/埋蔵文化財包蔵地/宅地造成及び特定盛土等規制法 | ||
情報修正日時 | 2024年11月22日 | 情報更新予定日 | 2025年2月1日 |