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整うジャパネスク |
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畳に座って目を閉じれば、雑念から解き放たれ、思考が整っていく。和の空間にはそんな作用があるようでした。 書院造と数寄屋造のハイブリッドのような様式の平屋が、豊かな日本庭園の多様な表情を切り取れるように配されています。おそらく丁寧に手入れされてきたのでしょう、築34年を経ても清々しさに溢れています。 サウナで温度差による恍惚状態を「整う」と言うようですが、私はこの家で整う自信ありです。 襖や障子など、可動の建具によって空間の広さや質を切り替えられるのが和風建築の面白さ。それにより、自分の内部を見つめる瞑想的集中と、外への意識の開放という温度差によって「整う」こともできるんじゃないかと思うんです。 集中したい時は襖と障子を閉めて、余計なものを視界から追い出す。繊細な格子のシルエットと、障子紙を透過してくる光の美しさに見惚れ、無我の境地に近づけそう。 一転、解放の世界に行ってみましょう。庭に面した建具を開け放ってみると、風と光が通り抜けます。重層的に連なる建具の効果か、実際の寸法よりも奥行きのある空間に感じられるのが不思議です。 空間を構成するものは、柱や長押の「木」、佐官壁の「土」、障子紙の「紙」。直線の要素が多いのに、どこか温かみがあるのは、きっとこれらの素材には工業製品にはない揺らぎがあるから。そして、石やレンガには作れない軽やかさと静謐さが感じられます。 間取りは、玄関の横に客間、廊下を通って10畳と8畳の二間が続き、独立キッチンと風呂トイレがまとまっている作り。クリエイターや経営者など、こもって思考を巡らせ、時には人と集って議論するような場所としてぴったりな気がするんです。 今のままでも素敵なのですが、せっかくなら畳の客間はモルタルの土間を打って、インダストリアルなテーブルとチェア、床の間には現代アートなんてシビれるアップデートもしてみたい。この空間にビッときた方なら、そんな冒険もしてほしい、などと妄想します。 水まわりはほぼ新築当初の仕様と思われますが、清潔感があり、トイレや給湯器など、部分的に更新されています。 場所は江ノ電の七里ヶ浜駅から徒歩約8分、海までも約10分。高台の住宅地で、風に乗ってなんとなく海側の賑やかさもほんのり感じられます。周りは海町っぽい洋風な家も多いのですが、ぐるりと囲まれた塀の内側にはこんな空間があったなんて。そのギャップにもやられた物件でした。 |
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庭に面する障子を開けると風と光が通り抜けます。集中と解放の温度差で整う! |
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客間(8帖)|庭を眺めながら来客をもてなします。畳のままでもいいけれど、床はモルタル敷、床の間に現代アートを飾ったりしてもきっとかっこいい。 |
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庭|かわいい縁側がついてます。手前の樹木はウメ。 |
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外観|いい意味で七里っぽくない和風な佇まい。 |
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価格 | 1億2,980万円 | 建物面積 | 106.99㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市七里ガ浜東二丁目 | ||
交通 | 江ノ島電鉄線「七里ヶ浜」駅 徒歩8分 | ||
建物構造 | 木造/瓦葺平家建 | 所在階 | |
築年 | 1990年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 276.75㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
備考 | 地目:宅地/現況:空室/引渡時期:相談/法第22条区域/第2種風致地区/景観計画:丘陵住宅地/住民協定あり。管理者が居住しない民泊は不可等の規制があります/自主まちづくり計画:七里ガ浜自治会/駐車場:なし/接道:(南西側)公道幅員約6m、(北西側))公道幅員約6m/契約不適合責任免責/庭付き | ||
情報修正日時 | 2025年6月19日 | 情報更新予定日 | 2025年7月8日 |
