賃料：

13万円

面積：

51.34㎡

ゆったりとした建物まわり。静寂の中に時折聞こえるトンビの鳴き声。背後に少し距離を空けて生い茂る木々。

遠い遠い田舎町に来た気分になりますが、ここは葉山町上山口。確かに葉山の中では一層落ち着いた雰囲気が漂う地域ですが、この建物があるのはコンビニやスーパーが並ぶ一色エリアにも程近い場所。バス通りから少し入っただけでこんな静かな場所になるなんて、知りませんでした。

今回の物件は築60年以上の木造平屋建て。しかし見た目は新築そのもの。中も外もすっかりリフォーム済みです。文字通り生まれ変わった家、と言えるでしょう。

外壁の青いガルバリウムは特に真新しさを感じさせますが、こじんまりとしたボリュームのおかげか、周囲の田舎風情と合わせて見ても、それはそれで納まっている風景に見えてきます。

パッと見には建物に昔の趣きは感じ取れないかもしれませんが、アプローチに置いてある大きな石や植え込みは、ずっと昔からそこにあったものだそう。近所の方が昔を思い出しながら話してくれました。

生まれ変わりながらも、地域にとっての思い出はそっと持ち続けている。そんな住まいです。

部屋としては8帖のダイニング・キッチンと9帖の洋室があるのみですが、室内から続くサンデッキや屋根付きのコンクリート土間があり、建物面積以上のスペースを感じます。

内装も全面的に改修済みで、水まわりも一新。周囲も開けているため、ちょこっと窓があるだけで十分な明るさをもたらしてくれます。考えてみれば、小さな平屋ってとても贅沢な家の建て方に思えてきます。

本宅としてはもちろん、都会に住みながらの別邸としてもお勧めできます。逗子や葉山、三浦半島が大好きな方の週末の拠点、なんていかがでしょう。この物件がある上山口は、少し行けば逗葉新道、高速道路と繋がっているので、車があれば横浜、東京方面とのアクセスは良好です。

金曜日の仕事終わりにこちらに移動。週末は朝から思いっきり自然の中で過ごす。海や山の遊びが大好きな方、外まわりのスペースはたっぷりあるので、道具や荷物はいくら持ってきても置いておけます。コンクリート土間以外の部分もきれいな砂利が敷いてあるので、車を停めてもまだまだスペースに余裕があります。

月並みだけど、晴れた日のここでのバーベキューは画になります。たくさん買い込んだ食材を車から下ろして、その場で焼いて。立ち上る煙は山に向かって昇る白線となって、やがて青空に消えていくでしょう。

この敷地が持つゆとり、もっと言えばこの地域が持つ空間的な余裕は、都会の住まいとは違う開放感をもたらしてくれます。たとえ窓が閉まっていても外部の広さを感じられる、とでも言えばいいでしょうか。

ここに住めば、住み手の気持ちはこれまでよりもきっとオープンなものに。外で過ごす時間が増え、エネルギッシュな生活となりそうです。山椒は小粒でもぴりりと辛い、と言いますが、このこじんまりとした平屋の建物も、暮らしに色々な味付けをしてくれます。