価格：

3,990万円 (税込)

面積：

91.50㎡

これは私の妄想ですが、テラスを見た時に小さな舞台があるように見えました。大きな窓が切り取るのは、弧を描くように並べられたレンガと庭に植えられたレモンの木。その緑の背景が室内にまでやわらかな空気を運んでくれるようで、思わず心がほぐれます。

さて、ここからは主役の登場です。カーテンが開くとそこには子どもが立っています。披露するのは、学校で覚えた歌や思いつくままのオリジナルダンス。大人の目には、まだ「芸」と呼ぶには不完全に映るものもあるかもしれません。それでも、日々変化するしぐさのひとつひとつに、確かな成長が刻まれているのを感じるのです。

花を植えて庭いじりを楽しんだり、プランターでハーブや野菜を育てるのもいいですね。落ち葉を拾ってひらひらさせたり、収穫の喜びもこの場所がそっと額縁のようにして、愛おしい瞬間として映し出してくれるはずです。

2025年11月に改装が完了した室内は、落ち着いた木目のフローリングやアンティーク調のドアがかわいい。LDの壁一面に棚を設置して、本を並べたり趣味の収集物を飾りたいな。間取りは3LDKなので、家族が集まる場所と子ども部屋も確保できて、将来人数が増えても使い方を工夫しやすいイメージです。余った部屋は書斎や鏡を置いてヨガスペースにするのはどうでしょう。

北西側の洋室は駐車場に面していて住人の気配をやや感じます。耳を澄ませるとゴゴゴゴとモノレールが近づく音が聴こえ、窓からは住宅の間を走行する様子が見えます。最寄りの「目白山下」駅までは徒歩1分。音が聴こえてから家を出ても間に合いそうな距離感です。駅のホームからは片瀬山公園の緑と家の連なりの向こうに海が見えて嬉しい。

部屋を後にして、建物南東側の入口から海に向かって歩いてみました。戸建が並んだ静かな住宅地で、近くの小学校からは元気な声が届きます。ゆるやかな坂を下ること10分程度で江ノ電が路面を走る腰越の賑やかなエリアへ。カフェや食堂はもちろん、スーパーやドラックストアもあります。

海が見える部屋ではありませんが、腰越海水浴場までは徒歩15分ほど。思い立ったら海岸へ体を動かしに行ける環境です。犬の散歩やランニングにも良さそう。マンションの1階ではありますが、海抜は20ｍ超。海のそばに住むことに対する不安要素も軽減されて、何だかいいかもと思えた立地でした。

さあ舞台は整いました。あとは主役たちの登場を待つばかりです。