賃料：

20万円

面積：

134.15㎡

稲村クラシックといえば、良い波が来た時にだけ開催される伝説的なビッグウェーブの大会です。最後に開催されたのは台風20号がきた2013年。そんな稲村ヶ崎の海を眺めながら、いつか来たるその時を待ちわびて。そんなワクワクする毎日を送れるであろう物件です。

稲村ガ崎エリアの中でも海近の高台にあるので、国道134号線を走るたびに、どんな眺望が見えるんだろうと前々から気になっていました。少し急な坂を上りきっていざ物件に到着すると、そこからの眺望は、当たりのように海が広がり江ノ島と伊豆半島、晴れていれば富士山（この日は拝めず）がくっきり。さらに、鎌倉海浜公園前や姥ヶ谷（うばがや）の波の様子までチェックできるという希少なロケーションでした。海までは家の間を縫うように続く小道を歩いて4分ほど。家から目視で波をチェックしつつ海へ向かえるというのはなんとも贅沢です。

築50年の建物は44年前に増築し、さらに10年前に大幅な改修を行っているため、なかなかユニークな造りになっています。

正式な玄関は坂を上った2階の裏手にあるのですが、それを知らずに玄関は1階だろうという固定観念で探してみたところ、1階正面左側にこじんまりしたドアを発見。実は勝手口だったのですが最初はここが玄関だと思っていました。1階は全体的に少しくたびれた印象で洋室の納戸に入るのに三段ほど上るという変わった造り。嬉しいことに1階からも海を望むことができました。風呂はなんと追い炊き機能のある現役のバランス釜。海から上がってきて冷えた身体をこの湯舟で温めたいものです。

さて、階段を上っていくと1階とはガラッと様子が変わってきます。玄関周りの床や天井に使用されている無垢の杉板は曲線をそのまま残してあり、短手に並行に貼ってあるので板の存在感が強調されていました。玄関横の和室は竹が杉板にサンドイッチされたような珍しい造りで、1本スッと立つ床柱も立派です。

このまま和風テイストで続くかと思いきや、リビングは全くテイストの違うモダンな仕上げに。一見するとコンクリート打放しのような見た目の梁や壁は、よく見ると合板の上からモルタルが塗られています。木の天井にはライティングレールが取り付けられ、壁際にはミニマルなステンレスキッチン。そしてバルコニーから見える海。柱のない17帖のリビングは陽射しも降り注いで気持ちいい空間でした。

実はこの物件まだ終わりません。2階建となってはいますが、2階から数段階段を上った先に17帖の洋室まであるんです。正直、建物だけでも情報量が多過ぎて詳細を書ききることが不可能なので、これより先はぜひ現地でじっくりと観察してみてください。

それにしても、次の稲村クラシックが待ち遠しい。