【価格変更しました。】
今、日本の建物は欧米諸国に比べて、建替えサイクルが早いといわれています。空家問題がある一方で、バンバン新築戸建てが立ち並び、いったいいつまでこのスパイラルが続くのかとうんざりします。
しかし、この建物を見て、日本の建物も元々は長寿命だったのだなという事がよくわかりました。それと同時に大切に住み継ぎたいと感じました。
立地は三浦市役所のすぐ近くの場所で、こちらの気候ならではの夏涼しく、冬暖かいという環境です。ポカポカ陽気の気候の日は、室内の畳に寝ころんでいれば思わずウトウトしてくることでしょう。
ひっそりとした佇まいでありながら、辺りに漂わせている只者ではない感。素材が経年美化していることと、現代の家に比べて、家の高さが低いので低重心で本当にカッコイイと思いました。
現オーナーは、道路からの門構えから家に至るアプローチをとても気に入られて購入を決めたそう。沖縄や南国を感じる雰囲気です。その素敵な門を過ぎて、階段を上りきると玄関までが、楽しい小道のように続く道があり、これもまた色々な花を植えたり、手を加えて過ごしていきたくなるものです。
室内はオーナーさまのご主人と、地元の大工さんで丁寧に改修された、リズム感のある落ち着いた空間が目に入ってきます。間取りは、回遊できる動線が使いやすさを想像させます。
キッチン近くに作業台を置けば、みんなで作業しながら料理をつくる事ができて、とても楽しくなると思います。オーソドックスに建物の南側にはリビングに相当する和室が広がり、北側にキッチンや風呂等の水まわりが配置されています。
私はこの物件に居ると思うのですが、北側であるはずのキッチンや横のダイニングスペースが暗いと感じませんでした。三浦古民家に見られる天井が高いこと、大きな窓に囲まれていること、建物が南と北で分断されることなく、襖一枚を隔てて南側の日光が北側にまで届くことなど、いろいろな条件が重なり明るいと感じさせてくれました。
ただ、古い物件なので、課題もいくつかあります。水道管が他人の土地を通っていることや排水が近隣と共有していることなど、「お互い様」の協力のしあいが必要となります。
全体的に状態は良いですが、改修工事は必要だと思います。愛情をかけて手を入れてください。
都内までは、京急久里浜線三崎口駅から品川駅まで1時間と少し。始発の駅で特急列車のような京急で快適通勤ができます。普段は都心で働き、休日はゆっくりと三浦の自宅で過ごす。そういう生活はいかがでしょうか。
物件の庭や近くに畑を借りて野菜を栽培したり、三崎の漁港へ魚を買いにいったり、大型スーパーにはない、新鮮さと小さな感動があることと思います。
セカンドハウスにもおすすめで、ゆったりした生活のために移住を考えている方など都心の利便性と隣り合わせの距離感で、古民家ライフを楽しむことができることと思います。また、1種住居という地域なので(一部近商エリア)自宅兼事務所や店舗などにも良さそうです。
建物は約90年という長い年月を経ておりますので、大切に住み継いでいただける方を募集いたします!
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