店舗・オフィス | ||||||||||||
一番星 |
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海辺の街、鎌倉は坂ノ下。ここで最初に古民家カフェをはじめた建物がネクストステージに向かうことになり、この度、売買物件として募集することになりました。 なんだか仰々しく書きましたが、私も、みなさんも驚いたと思うのです。そう、「cafe 坂の下」が売りに出ます。これはもはや物件情報ではなく、ニュースですね。 あれこれ説明は不要かなと思うのですが、坂ノ下エリアは漁師街として、古くから建物がぎゅっと集まり、狭い道に民家がひしめき合うように立ち並んでいます。そんな街に可能性を見出したのが、cafe 坂の下なのです。 このお店が始まったのは2007年だそうで、私たち鎌倉R不動産が稲村ガ崎で創業する一年前。この頃の坂ノ下は住まいとしての家々が立ち並ぶノスタルジックな場所だったことを覚えています。思わずモノクロやセピア色で写真を撮ってみたくなるような狭い路地に入り込むと、ビューっと風が通り抜けて海が近いことが分かる。その先にどこよりもきれいにお花が飾られた外構が見えてきます。そこがcafe 坂の下です。 当時は今以上に手作りな感じのするお店だったことを記憶しています。そして美的感覚が鋭く、店全体にその意識が行き渡っている印象でした。ヴォリューム感のある北欧家具が日本家屋を改装した空間に絶妙にマッチしているのは、散りばめられた色のバランスや、お花、そして猫がそうさせていたんだと今、改めて感服します。 営業がはじまると、パンケーキブームの火付け役として注目を集め、その後にテレビドラマ『最後から二番目の恋』に出てくる古民家カフェのモデルがこのcafe 坂の下であることが知られ、一層、行列続きの人気店となりました。そして坂ノ下に多くの観光客が来てくれるようになりました。 ただここで思うことは、このはじめの一歩を踏んだこのカフェが素敵であったこと。これが後の古民家カフェブームの大切な要素になっていったように思います。一番星がきれいに輝いてこそ、街が変わるのです。 日本全国での移住が注目されはじめた頃、そのエリアのターゲットはいくつか鍵になる人が黙々とその地で「自分の好きなように」作り上げた空間が道標になっていったように思います。それは例えば90年代に出来た八ヶ岳の「gallery TRAX」や益子の「STARNET」などのように。突き抜けた美意識から生まれる世界観を持った空間があると、その周辺にもいい影響が現れるのではないだろうか。そんなことを考えてしまいました。 ここcafe 坂の下でも、オーナーさんたちの「自分の好きなように」という気持ちが詰まっています。それと共に、人をハッピーにする明るく元気な雰囲気が同居している点がまたいいのです。 この建物もそうですが、ここ坂ノ下の古民家群は昔、由比ガ浜海岸の海の家を営むスタッフの期間限定の住まいとして夏の間だけ陽気な人たちが集まる場所だったそうです。そう聞くと、元気でパワフルな人たちに引き継がれ続けて、この街は今の古民家カフェ群へと変貌していったのかもしれません。 そんな訳で、今では古民家カフェがたくさん出来て、朝から多くの人が狭い道にうれしそうに迷い込んで行きます。 ここcafe 坂の下は海側から入ると、古民家カフェ群の玄関口のような存在です。海から舗装されていない細い道を入っていくと、突如この家に出逢うので、みなさん、「あっ!もう見つけた!」となってはパチリと写真を撮っています。逆に、江ノ電の長谷駅やお寺や神社、力餅家さんから入ってくると、海に出る最後から二番目くらいの位置にあります。もう海は目の前です。 さて、建物についてですが、客席は大きな部分で約20帖ほどの空間がメインの客席。そして玄関脇にある洋室空間(6帖)も雰囲気があっていいです。ここでも4席(2名)ほどの席数が確保できます。さらに個室的に使える玄関北側の3帖の空間とデッキも客席にすることが出来ています。結構な客席が確保できるので、それなりに回転率の高い飲食業は相性が良いようです。そうした収益目線でこの物件を考えてみても良いかもしれません。 キッチンは少しコンパクトなようにも見えますので、多少のアレンジは必要かもしれません。それにしてもキッチンの内部を拝見しても、ちゃんとカッコいいなって思える空間であることがいいですよね(写真8,16枚目)。なお、厨房設備については残置物としてお渡しすることは相談できます(性能保証はありません)。 ただし、築年数は登記簿では不詳となっていて、固定資産税評価証明書の記載によれば昭和3年築。ですから、それなりに劣化や歪みなどはございます。これまで雨漏りや建具の不具合などは適宜修繕しながらうまく付き合ってきました。引続きこの建物を使用する場合は、構造躯体や屋根、外壁、外構フェンスなども含めて、いったん丸っと工事するくらいの覚悟が必要です。 もちろん、不動産の売買物件として販売していますので、将来的には建替を検討する必要も出てくるかと思います。ここは鎌倉市内ではめずらしく用途地域は第二種住居地域です。ですから宿もできるエリアで周辺にもいくつか小さな宿が営業しています。 なお、前面の道は狭いので、セットバックが求められること、風致地区などの制限があるので建物の最高高さは10mまでと制限はありますが、3層を想定して物件の屋根に登ってみたのですが、海見えであることは確認できました(写真20枚目右)。 ここでちょっと思い出したことがあるのですが、以前、「私、cafe 坂の下で働いていました!」という素敵な若い方たちが鎌倉R不動産に独立をめざして物件探しにいらっしゃいましたが、彼らの目の輝きはこのお店が作ってくれたのかもしれません。これからもそういう場所であって欲しい物件です。 |
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こちらが外観|お花や植栽がきれいですが、普段はここに行列が何層にもなっています |
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店内20帖の客席部分|天井が高いため、椅子とテーブルのインテリアでも違和感なく過ごせるのかもしれません |
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南側の庭とテラス席|樹々が程よく存在してくれているので、落ち着きます。風がある日は海街感もアリ。 |
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玄関南側の6帖の客室|玄関脇に洋館風なお部屋があるのは日本の古民家でも比較的上流階級な作りのように感じます。ここも天井が高く、窓の雰囲気が素敵です。 |
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価格 | 建物面積 | 62.80㎡ | |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市坂ノ下 | ||
交通 | 江ノ島電鉄線「長谷」駅 徒歩5分 | ||
建物構造 | 木造瓦葺平家建 | 所在階 | |
築年 | 不詳|評価証明書記載年数は昭和3年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 240.47㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第二種住居地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/160% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス(現状はプロパンガスと併用使用) | ||
備考 | ペット可/地目:宅地/私道負担:有り(再建築時に官民査定など詳細確認が必要となります)/現況:営業中/引渡時期:相談/増築未登記部分あり(建物、倉庫など)/上記土地の他に道路使用部分の宅地がございます(面積:16.83㎡)/風致地区(第3種)/景観計画区域(海浜住商複合地)/敷地内に井戸の跡あり/車の進入はできません/駐車場:なし/庭付き/1階・路面/飲食店可 | ||
情報修正日時 | 2022年11月11日 | 情報更新予定日 | 2024年12月23日 |