住宅 | ||||||||||||||||||||
フラットハウスの原風景 |
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フラットハウスっていう響き、いいですよね。ほんのりアメリカの香りがする平屋。それは芝生の庭に高さを抑えた建物で、横幅の大きな窓にウッドデッキがあって、家全体が人々をウェルカム!って歓迎してくれているような風景のことを言っているのかな。そんなことをぼんやり思わせてくれたのがこの物件です。 建物は56年目に入り、いよいよその役目を果たしたとも言えそうな状況です。しかしながら、日本の住宅事情を語る上でこの建物にはちょっと興味が湧きました。旧日本ホームズという会社がこの建物を建てたメーカーさんなのですが、きっと当時は斬新なことに挑戦する機運が高まっていた時期なんだと思います。 日本の住宅産業はこれまでの日本的な建築を守り続けるのか、それとも欧米の住環境を取り入れていくのか、そして数多く住宅を供給するために、建物を規格化して大量生産を可能にする技術開発が進んでいきます。また、日本の住宅用地も大きな変化の最中、ここ西鎌倉も丘陵地を住宅地に造成し大規模な住宅団地がたくさん作られました。鎌倉や藤沢へも都内から多くの土地を探し求めていた人たちが移り住んできた。そんな時代にこの家はつくられました。 質より量が求められていた時代、果たしてそれだけで良いのか。そんな声がどこからか聞こえ出していたのかもしれません。この家を見ていると、欧米の住宅を丁寧に学び、日本の住宅に似合うようにカスタマイズされて出来上がっているように思うのです。細かい点がたくさんあるのでここでは書ききれませんが、気になる方は現地で私が思うポイントをあれこれ説明させていただければと思います。 そんな思いが詰まったこの家を原風景として捉えて、次なる計画を立ててもらうと、この不動産の歴史が継承されるのかな。そんなことを思ってしまいました。 現在まではリフォームをしながら使われていたようです。もちろん改修工事をして、この家を使うことはできない訳ではありません。その辺りも建物を見ながらお話がしたいところです。 そう思わせるのは建物もさることながら、立地も面白く、この建物との相性が良いのです。西鎌倉の分譲地の端っこに近い位置。背面に少しだけ急斜面があり、そこにはハシゴがあります。この上にあがると、江ノ島と海がキラリと見えるのです。そして眼下には自分の家の屋根を見下ろす。なんだかこの風景が妙に昭和のノスタルジックな感覚を与えてくれます。取材に行った日には梅もきれいに咲いていて、この家に迎え入れてもらったような気分がしました。 この他、離れの倉庫がほぼ家のようだったり、既存の建物の中に残されたインテリアが結構素敵だったりと、思わず目が行ってしまうポイントも散りばめられているのですが、まずは広い視野で物件を味わっていただきたい物件です。 |
リビングは窓が大きく、どこか雰囲気がある |
リビングと庭の間にはウッドデッキとテラス |
主寝室もまたアメリカンハウスのテイストを醸す |
裏山を登ると江ノ島と海!(好天気時) |
価格 | 8,380万円 | 建物面積 | 123.80㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市西鎌倉四丁目 | ||
交通 | 湘南モノレール「片瀬山」駅 徒歩10分 | ||
建物構造 | 木造平家建 | 所在階 | |
築年 | 1968年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 488.31㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
備考 | 地目:宅地/施工会社:旧日本ホームズ株式会社/現況:空室/引渡時期:相談/敷地内に高低差あり/土砂災害特別警戒区域(一部)/原則として土地としての売買となります(古家あり)/未登記建物(倉庫)あり/西鎌倉住宅地自治会住民協定/庭付き/バイク置場あり/駐車場あり | ||
情報修正日時 | 2024年2月27日 | 情報更新予定日 | 2024年5月12日 |