価格：

6,800万円

面積：

94.39㎡（建物）
216.81㎡（敷地）

最近、引き寄せの法則って言葉を聞く機会があったのですが、この物件との出会いもそんな力が働いたのかもしれません。なんていうと、聞こえがいいのですが、ちょっとした事柄が重なりまして。この家に私は二度導かれたのでした。

この物件のお話をいただいた時に、夕方取材に行けば夕陽が綺麗に見えるかな。なんて思っていたところにタイミングよく夕陽をチェックすることができたのです（写真5枚目）。写真ではうまく伝わらないのですが、現場では幻想的な時間を体験することができました。

これはいい家に出会えたぞ。と意気揚々と仕事場に戻り、パソコンに向かって写真を整理すると、はっ！となり、実はこの家に忘れ物をしていることに気づいたのです。そのため翌朝の仕事前に再度、ちょこっとお邪魔せねばならない事態を引き起こしてしまったのでした。

しかし、これこそが、引き寄せの法則の力なのでしょうか。今朝は爽快な青空！富士山も真っ白で海と空の青に映えます。澄みきった空気は伊豆半島の稜線までくっきりと眺めることができます。夕方の眺めばかりを想像していましたが、朝も強烈に素敵だったのです。

結局、そんなこんなして、朝夕とこの物件のいいところをたっぷり味わうことができました。

眺望もさることながら、新築物件でここまで設備や細部にまでこだわった家は久しぶりです。最近ではコンセプトがある新築も少し登場しはじめていますが、ここはこの家のために、一点モノの家として設計されていることが伝わってくる。そんな家でした。

細かい設備についても本当は調べ上げて書きたいのですが、まだ仕様書を入手できておらず、細かい情報は分かりませんが、よくこんな設備入れたな。と感心してしまいます。扉や建具などについても同様に。手触りがいいと落ち着きますし、この家のことが好きになれます。

空間構成もまさに一点モノ。特出したいのは2階のバスルーム（洗面・浴室）。品のある石の大判タイルに艶のある白い浴槽や洗面ボウルの縁がきれいに納まっています。ガラスの扉は無駄なものが視線に入らないような仕上げで、視線はスッと外の富士山へ導かれます。また北側の緑の斜面も個人的には好きな風景です。アルプス山脈の麓にある高級ホテルの浴室にいるかのよう。

空間の話に戻ると、階段室や階段下収納、玄関土間などの光の入り方にも注目したい。特に偶然写真に収めるこができたのですが、14枚目右の写真は2階から見た階段です。窓から入り込む西陽が壁の縁を通る時にできるラインが絶妙で、もはやバラガン建築と言いたいくらい。

あれこれ語ってもきりがないのですが、ある程度長い時間この家にいることで、じっくりと良さを感じることができそうな家でした。

注意点としては車を止める部分がお隣と共有のような敷地形状なので、使い方などについては売主さんやお隣さまとお話ししておくと良いかなと思います。この他、排水についてなど、斜面地に家々が立ち並んでいるエリアなので、受け入れる必要があることもありますが、この眺めがそれを凌駕すると思う方はいるんだろうなと思っています。