賃料：

8万8,000円

面積：

53.79㎡

太陽と潮風を浴びて、よく焼けた肌に刻まれたシワ。その顔が、海と共にある彼の生き方を物語るようです。三浦の海を眺め続けて88年。あ、人間の話ではありません。もし、人だったらこんな感じかな、という今回の物件です。

三浦市三崎口は三浦半島の最南端。三崎といえば、やっぱりマグロ。三崎漁港を取り巻くマグロや三浦野菜が自慢の店には、毎週末、多くの人が訪れます。近年は昭和の面影を残す商店街に若い感性が新しい風を吹き込んでいるようです。

そのあたりから徒歩圏内で、小舟の停泊する岸壁からは徒歩1分弱。もともとは、舟を引き上げて風雨から守る「舟屋」だったのかも、とは解体作業をしていた職人の談。1階部分は奥に向けて細長く、道路に面して大きく口を開けられるようになっています。

2階に上がると、ふた間続きの6帖間と、水まわりというシンプルな間取り。現在、オーナーが改修工事中で、1階の間口にはシャッターを取り付け、2階はキッチン、トイレ、風呂を新しくする予定とのこと。

準工業地域なので、用途はほぼ制限なし(一部の工場のみNG)。そんな自由な場所で、2階にちょい住みしつつ1階で商いなんて、考えただけでワクワクではありませんか。DIY可なので、店内の仕上げや設備もカスタマイズできるのは大きな魅力。お願いとしては、オーナーへの事前確認はお忘れなく。

88年の間に内装も外装もツギハギ、パッチワーク状態になっており、PS(パイプスペース)ってなんですか、と言わんばかりの配管の表しっぷりには、そうそう、建築って本来、このくらい自由なはず！と勇気が湧いてきます。

年齢なんてなんのその。生まれ変わろうとしている88歳の相棒に手をあげてくれる方。三崎の海の横で待ってます。

※本物件は弊社はご案内をいたしません。近隣の不動産業者にてご案内をさせていただきます。

※図面は解体工事前のものです。リフォーム後は現状を優先するものとします。