面積：

102.53㎡

私はこの団地にハマってしまったのです。こんな素敵な団地が鎌倉にあったなんて！この衝撃から数年間、私はひたすらに企んできました。

さてはこの団地、もっと面白くなるんじゃないか。

そんな訳で、ペットと暮らせるこの団地で、DIYができて、鎌倉を楽しんでくれる人を増やそうという目的で、この物件は鎌倉Ｒ不動産のプロジェクトとして、我々が貸主となってこの団地に住んでくれる方を募集する不動産広告です。

はじめてここを訪れたのは、春でした。エレベーターがないので5階まで階段ですが、私には何の問題も感じることなく、スラスラと期待を込めて上がっていきます。

すると迎えてくれたのは、この団地のバス停に向けて山の斜面をブロローと音を立ててのぼっていくバスの光景。このバスが桜の下をくぐるように走っていく姿に私はやれてました。（写真2枚目）

ここ、梶原五丁目は一般的にバス便での生活であることと、団地の建物は1972年に建てられた築47年とう年数から敬遠されているようですが、まだこの団地の持つ魅力はあるのではないかと思っているのです。

私たち鎌倉Ｒ不動産は鎌倉に事務所を構え、日々鎌倉界隈で日常を過ごしています。世の中の働き方改革も手伝って、近年私たちのお客様でも毎日東京まで行かなくてもいい働き方が散見されるようになりました。私はすっかり、「たまに東京に行ければいいかな」というスタンスが浸透しています。なぜなら、なるべくこのエリアにいたいから。

そんな私たちが移住の0.5歩目としておすすめしたいのが、この団地なのです。私たちのグループ会社である面白法人カヤックを筆頭に鎌倉に事務所を構える企業で働く人にとっては、職住近接な団地になります。そうなると、これまで小一時間かけて無理矢理満員電車に鮨詰めになっていた電車通勤がここなら軽いハイキングをしつつ出勤できます。

このハイキングコース、実際に鎌倉駅までの1/3はアスファルトではなく土の道です。（※詳細ルートはまた個別にこっそりお知らせします。）こういう暮らしをしてもらいたいのです。実はこんな体験を昔、鎌倉山に住んでいた大女優もされていたそうで、鎌倉山から山道を下って極楽寺から電車で大船の松竹撮影所まで通っていたそうです。

さて、建物内部についてですが、鎌倉Ｒ不動産にて改装を行いました。鍵となるコンセプトは３つ。

１）DIYを誘発する

２）この団地のためになる

３）そのまま住んでもカッコいい

この３点を意識した改修工事にしています。つまり、今後入居者のみなさんが自由に手を入れてこの物件を面白く使い尽くしてもらいたいのです。もちろん大変すぎる水まわりなどの工事は終わらせておきました。

DIYウォールと名付けた壁はRCの壁面の団地の場合、自由にビスを打つことができないので、下地としてラワン合板で仕上げました。どうぞご自由に棚を組んでみたり、塗装してみてりしてみてください。一応、改装内容は鎌倉Ｒ不動産に相談していただき、基本的にはOKとして、場合によってはお店を紹介したり、DIYサポートなんかもできたらいいなと思っています。

２）にも書いた団地のためになる。これは何を意味しているのかと言いますと、この団地ももちろん他の団地同様に住み手の高齢化が起きています。ここに若い方たちがこの団地に興味をもって、次世代を担う人たちが登場してほしいのです。小さなお子様がいる家族もこの物件は面積も大きめの区画になるのでおすすめです。

また、この区画の改装については、前オーナーが使用された既存のフローリングを活かして、表面を削って新しい木面を出して仕上げました。こうした事例を団地内のみなさまにもアイデアとして共有していきたいと考えています。

このほか、キッチンもＲ不動産のグループである「toolbox」と、老舗の工業系スチールラックメーカー「ROYAL」を組み合わせてみたり、緑に囲まれた団地なので鳥の声もたくさん聞こえるそうで、壁面もうぐいす色をイメージしてみたり、水まわりの配置については抜ける壁をうまく活かして現代の生活機器がちゃんと納まるようにしてみたりと色々詰め込んでみたので、どうぞ現地であれこれ話しながら「僕、私だったらこうアレンジしてみたい！」という声を聞かせてください！