物件詳細情報
 
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sale   住宅

湘南の物語は続く

 
面積:
118.66㎡
    
所在地: 藤沢市辻堂東海岸三丁目
交通: 小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅 徒歩17分/JR東海道線「辻堂」駅 バス6分 「真砂通り」バス停 徒歩7分

庭付きメゾネット、そこに加えて私の大好きな竹中工務店施工の昭和42年モノ。これぞ湘南ヴィンテージです。


地元の方にも愛され続けている湘南ハイムです。全体では175区画あるマンションですが、その内の15区画しかないメゾネット庭付き区画がT棟です。このT棟のフォルムはとても美しく、庭付き一戸建てがずらりと横並びになった配列はシビレます。いつ訪れても、雰囲気を持っている建物だなと、惚れぼれして見てしまいます。


大きな敷地にゆったりと建つ集合住宅なのですが、いわゆる日本の団地とは異なり、どこかアメリカっぽさを感じさせるこの形が好きです。昭和42年の分譲当時は高級マンションとして、このアールがかった壁の意匠が燦々と白く光っていたことでしょう。駐車場の屋根の曲面もマンションとシンクロしています。この物件には、この駐車場の権利付きですので1台無料で止められます。


敷地内には子供用のプールがあったり、シンボルタワーのような給水塔があったり。どこか昭和にタイムスリップしたかのような不思議な世界がここにはあります。


ここから湘南のサーフカルチャーの発展とともに、マンション内のコミュニティが成熟されたそうです。このコミュニティに憧れて、今も若い方たちが住んでいるマンションとなっています。取材に伺った日も敷地内でサッカーをしている子供に、別区画に住む友達がバルコニーから声掛けしている風景があったりして、なんとも微笑ましかったです。


築55年。古いけれど味わいのあるこの建物の惚れ込み、愛情をかけて大切に住むために必要な下準備までを行った区画がこの物件なのです。


それはどういうことかと言いますと、この物件は新築分譲時から長らくファーストオーナーが住み続けたオリジナルの部分を多く残して使っていた区画を、運良く譲り受けた現オーナーが取得し、改装をして暮らしていく予定でした。丁寧に工事を続けていると、売主のライフスタイルが急展開を迎え、残念ながらこの物件に暮らすことが叶わなくなってしまったのです。


具体的な下準備工事とは、1階の床下地の断熱やチーク材の無垢フローリングや塗装工事。この塗装工事がむずかしい工事でして、既存の美しい天井と壁との取り合いが目透かしの仕上げになっているので、そこをきれいに引き立たせるべく、5層にも及ぶ塗装工事となったそうです。そこに似合うのが露出された電気配管。電気工事もこの室内の仕上げに一役買っています。


この他、給排水管やガス菅などの新規工事やネット配管などのインフラ系など、後でごちゃごちゃしてしまうと嫌な部分を先行して手を打ってくれているのです。ちなみに、間取図に書き加えられていないのですが2階にもトイレがあります。


そこで最後に手をかけようとしていた、水まわり設備の交換またはアレンジや作り付けのオリジナルの造作家具のリメイクなどを行う手前で留まったという状況なのです。ただし水まわり設備はそのままでも使用可能な状態ですので、住むことはできます。


ここまで仕上げてくれていれば、あとは見映えのアレンジだけです。家具屋さん的な立ち位置のデザイナーさんに相談しながら最後の表面の部分を作り込んでいきましょう。それこそお持ちの家具や好きなテイストは現時点ではあまり邪魔しない状態でこの部屋はスタンバイしています。


さらに楽しみなのは専用庭です。27.5㎡といい広さがあるので、家庭菜園もよし、デッキを作ってハンギングチェアーをふたつくらい配置してみるもよし。アウトドア道具の手入れなんかもしてみたいですね。


楽しみなのはメゾネットなので2階部分から庭を見下ろすことができること。そして庭からも見上げることができる関係です。この建物独特の壁面が庇を支えるようにRのついた意匠がここでも効いてきます。室内からも程よく風景を切り抜き、隣の区画の庭先への視線をやさしく遮ってくれるのです。ここはひとつ、庭と室内のうまい関係をつくってみたいです。

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専有面積 118.66㎡
所在地 藤沢市辻堂東海岸三丁目
交通 小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅 徒歩17分
JR東海道線「辻堂」駅 バス6分 「真砂通り」バス停 徒歩7分
建物構造 鉄筋コンクリート造 2階建て 所在階 1,2階
築年 1967年 土地権利 所有権
敷地面積 都市計画 市街化区域
用途地域 第一種低層住居専用地域 建蔽率/容積率  
設備 公営水道/公共下水/トイレは1,2階に各1箇所あり
※掲載の情報が現状と異なる場合には、現状を優先するものとします。