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社員寮に残された、未来へのヒント |
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誰もいない敷地の真ん中に立ち、しばらく考えていました。 この場所を、どう再生させるのがいちばん自然なのだろうと。 鎌倉市西部。すでに開発が進んだ住宅地の中にありながら、ここだけは少し様子が違います。南北に細長く、周囲からふわりと持ち上がったような高台。その中心を、ゴルフ場のカート道のように緩やかに曲がりくねったスロープが貫いています。 そのスロープ沿いに、クリーム色のRC造の住宅が点在するように建っています。整列しているわけでも、一定の方向を向いているわけでもない。現在は草が生い茂り、建物の全貌をつかむのは容易ではありませんが、周囲の住宅地とは明らかに異なる空気をまとっています。建物同士の距離感や向きがどこか変則的で、不思議な落ち着きがあるのです。 ここは、かつて企業の社員寮として使われていました。 10棟の建物に20世帯。1世帯あたり4LDK、約92〜113㎡という、同時代の集合住宅と比べてもかなりゆとりのあるつくりです。福利厚生施設として、相当な力を入れて整備された場所だったのでしょう。 当時の写真を見ると、その印象はさらに強まります。 住宅というより、森の中に点在するリゾートのヴィラ。敷地形状的には建物を整然と並べることもできたはずなのに、あえてそれぞれが異なる方向を向き、距離を保って配置されている。この土地を「詰め込まない」思想が、最初からあったように思えてなりません。 最初に頭に浮かんだのは、既存建物を活かした宿泊施設というアイデアでした。フルリノベーションして、このスケールを体験できる場所にしたら、相当魅力的なものになるはずです。ただ、立ちはだかるのが用途地域。ここは第一種低層住居専用地域で、事業利用には厳しい制限があります。 では、すべてを更地にして分筆し、周囲と同じような住宅地にするのか。それは、あまりにももったいない。既存建物を改修して分譲する案も、土地代・改修費・諸費用を積み上げていくと、現実的な価格帯からは大きく離れてしまいそうです。 そう考えていくと、別の可能性が浮かんできます。 このゆとりある敷地そのものを活かし、同じようなRC造の建物をスロープ沿いに点在させる計画。ファミリー向け、単身向け、さまざまな世帯構成に対応した住居を、あえて均質にしない。そのほうが、この土地の成り立ちにはしっくりくる気がするのです。 そして、敷地南端に建つ一軒の住宅。 かつてこの一帯の地権者が暮らしていた家で、ここがまた特別です。高低差のある地形を巧みに取り込み、2階玄関、大きな吹き抜けのリビング。南側、海の方向に向けて切り取られた大きなピクチャーウィンドウからの眺めは、この場所のポテンシャルを端的に物語っています。 無垢板張りの部屋には、時間を重ねた素材ならではの表情があります。水まわりなどは全面的な更新が必要ですが、手を入れれば、確実に価値のある建物になる。敷地全体の「象徴」として、この家をどう位置づけるかも、大きなテーマになりそうです。 答えは、すぐには出そうもありません。一つ言えるのは、この土地の空気感をどういかし、使うかを考える時間そのものが、この敷地の価値なのだと思います。 ※間取り図は社員寮1世帯分の間取りです。 |
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| 社員寮|校舎のような佇まい |
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| 社員寮|春になれば建物は見えなくなるのでしょう |
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| 社員寮|ラワン材など内装に木が多用されています。焼けた感じがとてもよい |
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| 敷地全体像です。西側からループ状の道、建物がランダムに配置されているように見えます |
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| >>大きな地図で見る  |
| 価格 | 13億円 | 建物面積 | 167.30㎡~226.16㎡ |
| 管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
| 所在地 | 鎌倉市津西 | ||
| 交通 |
湘南モノレール「片瀬山」駅 徒歩6分 江ノ島電鉄線「腰越」駅 徒歩14分 |
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| 建物構造 | 所在階 | ||
| 築年 | 土地権利 | 所有権 | |
| 敷地面積 | 18,529.03㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
| 用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
| その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
| 設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
| 備考 | 地目:宅地/現況:空室/引渡時期:相談/建築基準法第22条区域/第2種風致地区/宅造成及び盛土規制法/土砂災害警戒区域(一部土砂災害特別警戒区域内)/2世帯住宅10棟:建物面積184.19㎡〜226.16㎡(公簿)、建築年月:昭和37年10月/1世帯1棟:建物面積167.30㎡(公募)建築年月:昭和48年9月/土地実測面積17.768.65㎡(約5375.01坪)/接道:西側公道23m 、東側公道5m、南側公道2.7m | ||
| 情報修正日時 | 2026年2月23日 | 情報更新予定日 | 2026年3月10日 |
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