|
|
|
||||||||||||||||||
紅葉が谷に降り積もる |
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||
|
秋から冬へ移り変わる頃の二階堂は、紅葉の盛り。赤や黄色に染められた落葉樹に目を奪われながら、カサカサと落ち葉の散り積もる道を歩いて行きます。道沿いに小振りな家が並び、きっと昔からそう変わらない雰囲気なんだろうな、と容易に想像できるような谷戸の風景です。 その家は、木々にうもれるように建っています。水路沿いの細長い敷地の一番奥に、控えめな瓦葺きの2階建て。手前には緑豊かな庭と、舗装された駐車場。駐車場から庭に続くコンクリート階段が奥に行くほどすぼまっているのが、ここから先は秘密です、という感じがしてなんだかいい。 実は敷地の中はまだ見る機会に恵まれていないのですが、ここならこじんまりと住みつつ、80坪超の広い敷地を楽しめそうな予感がします。 庭には風景に溶け込むような豊かな植栽が息づいており、道路からは見えないプライベートな空間。小屋を建ててみたり、煙を気にせずに燻製やBBQを楽しんでみたり。アウトドアな活動を始めてみたくなります。 建物の内部は間取り図とオーナー提供の写真から想像してみましょう。 100平米ほどの2階建てに4LDKがキュッと詰め込まれており、水まわりのコンパクトさに昭和を感じます。築41年なので、全体的に改修は必要でしょう。風呂や洗面所などは一新して、広さにも余裕を持たせたいところ。 天井高さも現代人にはちょっと低いように思えるので、天井を抜いたらどうだろうか。構造材が立派だったら梁を見せるのも捨てがたいけれど、昨今の気候を考えると断熱材はやはり入れたいから、勾配天井にして断熱材を仕込もうか。想像は膨らんでゆきます。 妄想から我に返り、せっかくのこの好天、道の突き当りまで行ってみようと思い立ちました。進むにつれ、人工物と自然の割合がだんだんと自然優位になっていきます。草木にうもれるような古い平屋の窓から立ち上る湯気に人の営みを感じて、きっと100年前くらいからこんな風景なんじゃないかと思ったりしました。 物件の手前では暗渠になっていた川が姿を表し、いよいよ山っぽい様相になってくるあたりに「歴史的風土保存のための県有地」の看板が。物件を含むこの辺りは、「歴史的風土保存区域」に指定されており、土地の開発や建築、木々の伐採などに対して保存のためのルールが設けられているのです。 ちなみに、保存区域を定める「古都保存法」は、高度経済成長期に鶴岡八幡宮の裏手の森の開発を止めようとした鎌倉市民たちの活動が発端となり制定されたそう。みんなが開発の熱に浮かされていたころ、過去と未来を見据えて鎌倉の風景を残そうと考え、行動した人たちがいたのです。 この風景に今出会えるのも鎌倉の先人達のおかげ。これから先も古都と自然の調和した風景が残り続けてほしい。そんなことを思いながら、落ち葉を踏みしめました。 ※建物内部の写真はオーナー提供 |
![]() |
|
| 1階居間|庭に面しており、光が差し込みます。 |
|
| 2階和室|畳敷きの6畳間が二間続いています。 |
|
| 外観と庭|庭へは西向きの掃き出し窓から出ることができます。 |
|
| 周辺|近所の永福寺跡。源頼朝が建立した荘厳な3つの建物があったそうで、今は跡地だけが残っています。 |
|
|
| >>大きな地図で見る  |
| 価格 | 3,380万円 | 建物面積 | 106.40㎡ |
| 管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
| 所在地 | 鎌倉市二階堂 | ||
| 交通 |
JR横須賀線「鎌倉」駅 バス10分 「大塔宮」バス停 徒歩10分 JR横須賀線「鎌倉」駅 徒歩35分 |
||
| 建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | |
| 築年 | 1984年 | 土地権利 | 所有権 |
| 敷地面積 | 280.58㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
| 用途地域 | 第一種低層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% |
| その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
| 設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
| 備考 | 地目:宅地/現況:居住中/引渡時期:相談/接道:(北西側)法第42条2項道路(幅員約4m)に約36.4m接道/第二種風致地区/法第22条区域/景観計画:谷戸の住宅地/歴史的風土保存区域:八幡宮地区/宅地造成工事規制区域/契約不適合責任免責/境界非明示/庭付き/バイク置場あり/駐車場あり | ||
| 情報修正日時 | 2025年12月26日 | 情報更新予定日 | 2026年1月12日 |
あなたにおすすめの物件


