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荒廃の果てに |
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ひさしぶりにシビれる物件を見つけてしまいました。なかなか気合の入った改装素材です。昭和47年築の53年モノ。これに手を挙げる勇者を見てみたい。そんな好奇心から現地を見てきました。なんと言うか、仙人に会えそうな気がするんですよね。 もしかすると、にわか知識がこの物件の魅力を隠してしまっているのかもしれません。ここは鎌倉山から七里ガ浜へ抜ける一方通行の途中。一方通行なので、車では山の上からのみアクセスになるという場所。 それがどうした? っていう声が聞こえてくる気がしました。そうなのです。だからなんだって言うんでしょうか。一方からアクセスできるだけで十分ではないですか。なぜ私は余計な邪念に欲を出してしまっているんだろうか。 車庫入れだってそうです。坂道の途中で道路との間口は3mと少しタイトな幅に思えてしまうのですが、そんなことをくよくよ考えてどうするんですか。坂道バックで幅3mを入った先には2,3台の車を止めることができるスペースがあります。軽トラであればもっと多く入るでしょう。マニュアル車であればクラッチワークが鍛えられます。 改装工事をするんだって、そんなに大きな車がバンバン出入りする工事は想像してないはず。仙人やそうなりたい人が自分と信頼できる仲間だけで作っていく改修工事の方がこの物件にはしっくりくる。そんなチームがこのアプローチに不満を垂れるとは思えないのです。 建物はどうでしょう。まず目に飛び込んでくるのは波打った瓦屋根。えぇ、そうです。屋根が波打ったりするんですね。まずはこの現実を受け止めることからはじめましょう。外回りを一周すれば柱は足元が限界まで細くなり、束石の上にある錆きった金物へまるで爪先立ちをしているかのようです。これはアート作品の類なのか。 この他、北側に回り込めば、土台はシロアリや湿気にやられ、腐食が進行しています。室内を見ると部分的に天井が抜け落ち、足元を見れば畳の上には動物のいた痕跡があるように思えます。 どうでしょう。これほどまで劣化が進行しているというのに、どこかワクワクしてしまうのです。 それはなぜかといいますと、この物件をしっかり改修できたら、海が見える庭に横長な縁側を持った古民家平屋を作ることができるのです。今の現場でこの可能性を見出すのは簡単ではないかもしれないのですが、庭木をきれいにして、斜面の危ない部分を整備して、建物はもしかすると瓦を降ろす作業から始めることになるのかもしれません。 それでも一歩ずつやっていけば、何かをつかみとれそうな物件です。 |
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ここが海の見える庭付き古民家の縁側になりえるのか |
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室内は片付けはされている |
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しかし、室内は劣化が進行している |
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部分的には朽ちはじめている |
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価格 | 5,500万円 | 建物面積 | 111.52㎡ |
管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
所在地 | 鎌倉市鎌倉山二丁目 | ||
交通 |
JR横須賀線、湘南新宿ライン「鎌倉」駅 バス18分 「若松」バス停 徒歩9分 横浜横須賀道路「朝比奈IC」 11.9㎞ |
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建物構造 | 木造瓦葺平家建 | 所在階 | |
築年 | 1972年 | 土地権利 | 所有権 |
敷地面積 | 803㎡ | 都市計画 | 調整区域 |
用途地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/80% | |
その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
設備 | 公営水道/個別浄化槽/個別プロパンガス | ||
備考 | 地目:山林/現況:空室/引渡時期:相談/市街化調整区域内にあるため再建築不可/契約不適合責任免責/風致地区(第二種)/鎌倉山自主まちづくり計画/庭付き/バイク置場あり/駐車場あり | ||
情報修正日時 | 2025年4月17日 | 情報更新予定日 | 2025年5月14日 |
