賃料：

29万9,000円

面積：

154.42㎡

ただ、窓辺に佇むだけで画になってしまいそうな。さりげないのにハッとする。そんな美しさをこの物件で感じました。

深窓の麗人なんていうと、箱入り娘のようなイメージですが、ここは大磯の山の方。ということは、きっとここに住むお嬢さまは「虫が出たってへっちゃら！」とおてんばな一面も兼ね備えているのだろうな。とはいえ、窓辺でゆったりとした時間を過ごし、紅茶でも飲みながらレコードを聞いて夜を過ごしたり。そんな様子が目に浮かびます。

物件は2，3階を専有するメゾネットタイプ。2階の玄関まわりから、建具の雰囲気、カーペット敷きの通路と洋室など、レトロでありながら洒落た雰囲気があります。2階はそれぞれ個室が3部屋あり、浴室なども2階です。家族それぞれの寝室として寛げそうな空間と広さでした。

続いて3階へと階段を上がると、目の前がパッと開けたような気分に。窓が多く、広いLDKの真ん中に階段がある作りのため、うまくゾーン分けがされながら、開放感を演出します。

DK側は、丸テーブルが似合いそうな雰囲気。造り付けのグリーンの収納棚もとてもいい味わいです。オレンジのペンダントライトなどが似合いそう。

リビング側は、この時期は穏やかな温かさを感じます。ゆったりとしたソファーで読書をしていたら、鳥の鳴く声がBGMになりそう。マンション敷地のすぐ脇に、小川が流れており、そこを散策している方の話し声がたまに聞こえてくることもあります。大磯らしく、なんともおおらかです。

レトロなマンションというと水まわりの設備が気になるところですが、適宜更新されているようで、キッチンは使いやすそうなシステムキッチン。浴室も綺麗で、洗面は少しレトロで可愛らしい。トイレは2箇所あり、どちらも綺麗でした。

各窓はややビンテージ感があり、ペアガラスのような断熱性能は期待できないかと思いますが、そんな不便さも含めて愛しく思っていただければ。

マンション全体の管理も行き届いており、管理人さんもとても親切でした。マンションの住人の方に数人お会いしましたが、たまたまかもしれませんが、シニア世代の方で全体的にもとても落ち着いた印象です。

大磯というと、海と山に囲まれた昔からの別荘地。ハイキングに出かけるアクティブな方にも人気の地域です。最近は、駅前に個人商店も増え、和食の店、カフェ、パン屋、コーヒー店と賑わいを見せています。それでも、観光地というよりはほっこりとした駅前の雰囲気があって、私はとても好きです。都内からの移住の方にも人気のようですが、やや通勤には距離があるので、週の半分くらいはリモートワークという働き方の人が、住みやすいまちかもしれません。

ご家族での移住先、少しの間都内からエスケープしたい方。ただ、よくあるマンションだと好みと違って、せっかくだから、少しレトロでも味わいのある暮らしを実践してみたい。そんなみなさんにおすすめしたいと思います。