価格：

2,799万円 (税込)

面積：

79.86㎡

目線の高さを下げるとどうなるか。これまであまり意識したことがなかったのですが、何気なく椅子に座ってみたところ、なるほど、ここまで変わってくるかと思うほど見える風景が変わりました。

物件の撮影をする時は立ったまま撮影することがほとんどです。でも生活している時は座っていることが多いので、リラックスしている時の目線が気持ち良ければそれでいいんだと、この部屋に滞在していた時に気づかされました。

どうしてそんなことを思ったかというと、今回募集する物件の窓から見える眺望が、最初見た時、少しもったいなと思ってしまったんです。目線の向こう側には高台に建つ家並みや木々の緑が見えているのに、手前を少し見おろすと、スーパーの屋上とそこに広がる無機質なソーラーパネル。屋上の有効活用だし、スーパーの建物がもうワンフロア高かったら向こう側すら見えないのだから別に良いじゃん、と思われるかもしれません。これは個人的な意見ですが、もしここが屋上遊園地だったらどんなに良かったか。小さな観覧車やメリーゴーランド、動物の乗り物で遊ぶ子供達の幸せな様子を眺めて過ごせますから。

さて、この物件をどう表現しようかと考えながらダイニングの椅子に腰掛けてみました。そうしたら、バルコニーの手すりやサッシの枠でソーラーパネルが消えたんです。そして窓には向こう側の緑と家並みだけが広がっていました（スーパーの看板は見えますがご愛嬌）。立っている時と座った時でこんなにも違うんだと軽い衝撃でした。

そのまま天井を見上げてみると、当たり前ですが天井が高く感じました。特にこの部屋は勾配天井になっていて最高天井高が3.4m。立っていても高いのですが座るとそれ以上の大空間に。今の間取りは3LDKですが、もし2〜3人暮らしなら、たとえば間仕切り壁を撤去して、リビングと続きの洋室を一体化してあげれば、さらに勾配天井の恩恵を受けることができそうだと思いました。

物件が建つのは藤沢市善行エリア。坂の多い地区として知られていて、愛称で呼ばれる9つの坂があります。そんな地形なので、坂の下でも坂の上でも立体的な眺望が楽しめます。ただし、小田急善行駅に行くには長い坂を上っていかなくてはならず、少し息がきれてしまいます。この坂に慣れるまでは徒歩1分のバス停を利用しましょう。買い物は隣にある大きなフジスーパーで決まり。

次から物件の撮影に行く時は折り畳み椅子でも持って行こうかなと真剣に考えてしまいました。

※家具はつきません。