価格：

4,490万円

面積：

60.63㎡

逗子海岸を見渡す位置に建つマンションの4階。鎌倉や逗子は、海沿いに大きな道路が通り、せっかくのオーシャンビュー物件でも、窓を開けると車通りの喧騒がどうしても気になる、なんてことも多々ありますが、こちらの物件は違います。

マンションと海の間にあるのは逗子市の浄水管理センター。地域のために24時間稼働する施設ですが、音もなくひっそりと佇む低層の建物です。一般の人が出入りする施設ではなく、マンションを喧騒から遠ざけつつ、見晴らしの良さを守ってくれています。

海側のバルコニーからは季節ごとに違った景色が楽しめます。夏には逗子海岸の賑わい、冬には澄んだ青空の先の富士山。眺める自然から季節の移り変わりを感じられる住まいです。

築50年近いマンションは、階段室型ということもあり団地のような見た目をしていますが、2023年に外部の大規模改修工事が完了し、外壁の白塗装はきれいな状態を保っています。

駐車場などの共用部も清掃が行き届いています。植栽も多く、背後には山を控える立地。落ち葉を集めるだけでも一苦労ですが、訪れた日も管理人が竹ぼうきで掃き掃除をする音が静かな敷地内に響き渡っていました。

内部は現在の所有者によってリノベーション済み。元々2LDK程度であった間取りから、扉や間仕切り壁を極力取り払い、ひとつながりの空間にしています。水まわり以外は仕切りといったものがなく、玄関扉を開ければ反対の海側のLDKまで一気に見通せます。

オーシャンビューのLDKは20帖以上の広さ。中央には、以前襖や扉が納まっていたであろう壁がありますが、全体は緩くつながった一つの空間です。

間仕切りがない分、生活のゾーニングは家具などで自由に決められます。室内に置いてあるソファやラックなど、大型の什器は残置物として使用可。自分のアイテムと組み合わせて、海を眺める開放的な場所、落ち着いて本を読めるこじんまりとした空間、なんて自分好みに色分けできます。

室内の壁は白い左官の荒仕上げ。海方向からの明るい日射しが細かい凹凸の陰影をつくって、全体でみると均一ではない、柔らかい印象を生み出しています。

JR逗子駅からは、自転車で10分もあれば着きますが、ゆとりのある時は散歩がてら徒歩移動もオススメです。市内を流れる川沿いを歩き、潮風の匂いとともに海が見えてきたら物件はすぐそこ。

賑わいを見せる逗子海岸を横目に、少し奥まった場所にある、静かな住まいに帰る。海岸を散歩するのは空いているときにまた来ればいい、なんて思えるのは、ここに住む人の特権でしょう。

こちらのマンションにはエレベーターがありません。でも素敵な眺めと一緒にそんな贅沢が手に入るなら、階段の上り下りなんていい運動、とポジティブに思える方、お待ちしております。