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木熟のとき |
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最近知った新しい言葉ですが、果物などの木に成る実について、収穫してから保管して熟すのではなく、木に実ったまま熟成させた果実のことを「木熟(きじゅく)」と言ったりするみたいなんです。 はじめて聞きましたが、それを家に置き換えたらどうかな?なんて考えてみたくなります。よく、木のぬくもりを感じる家とか、きれいなことばで広告宣伝がされていますが、人がその家に暮らし続けてこそ、家が成熟していくんだと思うんです。それが木の家であるならば一層のことです。 今年も見事に成熟した、技拓42年モノをご紹介させていただきます。 技拓とは鎌倉にあるホームビルダーで、木との対話を大切にして100年後を見据えた家づくりを実践し続け52年。この街の風景を作っている会社です。鎌倉R不動産はこれまでにも技拓の家をお手伝いさせていただいて、尊敬する存在です。 そんな技拓によって建てられたこの家は、技拓にとっては初期の頃の住宅といえると思います。この時代の技拓が今になって、その魅力を感じさせてくれます。これこそが家が人を育み、人が家を育てる。この考え方を形にして私に伝えてくれました。 建物の外観からはそこまで木への印象は感じにくいかもしれませんが、内部に入ればすぐに伝わってきます。玄関を開ければそこには天井も床も建具もそれぞれの木が経年変化をして色づいています。そこに余白を持った白い壁が続き、自然とリビングの方へ足が向かいます。 その仕掛けとしてリビングへの扉に続く壁面がゆるやかな曲面を描いているのです。そこに天井の木材がすぅーっと追いかけていく。流れる空間とはこういうことを言うんでしょうか。こんな贅沢な納まりを設計し、作っていたスタッフたちはきっと当時は大変だったでしょうが、今になれば、それはきっと羨ましいと思われるはず。 そんなことを思いながらリビングへ入ると見せかけて、ちょっと上を見上げてみる。すると階段が続いていて、この曲面が2階でも何か素敵なことになっている予感を感じます。ま、それは後ほど。 ようやくリビングへ。圧巻なのは2階の天井まで続く大きな吹き抜けと、その木製天井です。さらにたくさんの窓から燦々と日が入り、明るく爽やかな印象。それをさらに開放的にさせてくれるのはリビングから続くウッドデッキ。 間取図には記載がありませんが、リビングと同じくらいの大きさがあります。(現在はこのデッキに大きな犬小屋と言いますか犬舎がありますが、引渡しまでに撤去されます。)デッキに立ってみるとこの場所が丘の上にあることが分かります。家々を高い位置から見渡す眺望は心地よく、そしてこの建物を見返すと白い外壁が青空に映えます(写真14枚目)。 室内に戻り、リビングには和室が隣接しています。和室の設えも素敵で、いわゆる和室の定義を数寄屋的な発想で自由にアレンジされています。足元の障子の向こうには丸窓が仕込まれ、床の間を作り、その床柱は勾配天井まで届いているというモダンな和室、私はとても好きです。長大作の椅子やイサムノグチの照明はこんな和室に似合うのではないかなんて思ったりして。 ダイニングは天井高さを抑えて落ち着く空間に。ここにも窓が効いています。そしてここからキッチンへと続くのですが、床材が木からテラコッタに変化していきます。その切り替わり位置にピアノがあって、この家がすごく楽しい時間を重ねてきたんだということを感じさせてくれます。 キッチンはしっかりこもれる形のU字型。ダイニングへの配膳窓もあったりして家族の風景が想像できそうです。キッチンも木製扉の収納が上下にびっしりあって、水洗の前には小窓があって、朝は自然光を楽しめて、夜は窓の向こうにカースペースがあるので、奥様が料理しているところにご主人が帰ってくることが確認できます。料理人の基地みたいです。 家事動線がしっかりしていて、このまま洗濯室、浴室、洗面、トイレと回り込むことができて玄関に通じています。この回遊性のある動線は実に使いやすいと思います。しかし、これらの設備たちは今でも使用はできていますが、そろそろ更新時期かなとも思うことろでもあります。 これで1階はぐるりと一周できました。それではお待ちかね、2階への階段を上がっていきましょう。前述した階段近くの曲面の壁は、やはり2階へも続いており、階段吹き抜けを2階の2部屋が挟んだような空間になっていて、天窓や両サイドの室内窓に囲まれて小さなギャラリーのようでもあり、少し神秘的な空間にも見えてきます。なんという演出でしょう。こうきたか!と思わずのけぞってしまいました(写真6枚目)。 2階には3部屋の個室があります。東側は大きな部屋で12帖程度。この部屋の窓から見える眺望は学校のグランドになっていて、視線を気にすることなく開放できます。西側の2部屋は6帖の洋室でこちらはすっかり抜けた眺望があり、バルコニーもついています。この2部屋の内、1階リビングの吹き抜けに隣接する部屋では室内窓があるのでリビングとゆるやかにつながっています。 そんな訳で、何件も技拓の家を見てきているのですが、また大興奮してしまいました。やっぱり住み続けることで家が成熟していくって素敵なことだなと実感することができる取材でした。 |
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| 外観からはなんだかカクカクしていて不思議な様子の建物ですが、内部とのギャップも興味深い。 |
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| リビング|吹き抜けの迫力と共に窓の多さにも注目したい。大きめの葉の植栽が似合います。 |
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| 1階デッキを2階のバルコニーから見下ろす。デッキの下は斜面になっています。 |
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| 1階階段ホール|この曲面の壁には色々な思いが込められていることでしょう。 |
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| 価格 | 4,380万円 | 建物面積 | 118.42㎡ |
| 管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
| 所在地 | 横浜市金沢区六浦二丁目 | ||
| 交通 |
京急逗子線「六浦」駅 徒歩17分 京急本線「金沢文庫」駅 バス12分 「西ヶ谷戸」バス停 徒歩3分 京急本線「金沢八景」駅 徒歩20分 |
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| 建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | |
| 築年 | 1983年 | 土地権利 | 所有権 |
| 敷地面積 | 237.38㎡ | 都市計画 | 市街化区域 |
| 用途地域 | 第一種中高層住居専用地域 | 建蔽率/容積率 | 60%/150% |
| その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
| 設備 | 公営水道/公共下水/都市ガス | ||
| 備考 | 地目:宅地/施工会社:株式会社技拓/現況:居住中/引渡時期:相談/契約不適合責任免責/庭に増設された小屋は撤去して引渡し/庭付き/バイク置場あり/駐車場あり | ||
| 情報修正日時 | 2026年1月12日 | 情報更新予定日 | 2026年1月27日 |
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