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木々は歌う |
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八ヶ岳から、まるで木々が歌うようにハーモニーを奏でている家をご紹介します。実際には木材だけではなく、あらゆる素材が選び抜かれた家なのですが。私が感じたことは様々な樹種が適材適所に、そして贅沢に使われ、華やかに自分の良さを表現しているように思ったのです。 立地の良さも手伝っています。緩やかな南傾斜になっているこの家の窓からは富士山と北岳、つまり日本一高い山とその次に高い山の金&銀メダルを獲得したような眺望なのです。特に2階のウッドテラスから見る眺望には感動しました。4枚目の写真がその眺望なのですが、やはり現地で見える迫力とはちがうので、行って、見て、感動していただきたい。 この眺望を見るまでに、家の中をぐるりとまわることで、山の木々の豊かさを実感できるのです。まずは外観、南庭正面にあるウッドテラスが印象的ですが、この木材は桧(ひのき)。そして玄関側に回り込めばカラ松の縦張り、軒天は杉の野地板。もうこの時点で、この家はよくやってるなとワクワクが込み上げてきます。 家に入ればリビングの高さ6mある大きな吹き抜けに、思わず口を開けて見上げてしまいます。あたりを見渡しつつ、オーナーから思いのある素材のお話を伺いました。床は美しい木目と硬度を兼ね備えた栗の木、天井は杉、丸太柱は桧とすばらしい樹種のオンパレード。さらに書斎やワークスペースの天板は欅(けやき)が色味を変えて使われています。2階に上がれば床は唐松で少し柔らかい印象。 このように木材の良いところを味わった上で、あらためてこの眺望を見ると、木の命の尊さを感じてしまいます。あぁ、また見にいきたい。ついそんなふうに感じてしまう家なのです。 ここまではこの家の全体像を木と眺望に焦点を当てて書きました。それはなぜかと言いますと、それ以外も凄すぎるので、一緒に書き始めると収集がつかないほど良質な材料や設備、そして構造があるのです。 それでは各室を紹介していきます。まずはリビング。風景を楽しむため、窓は高さ2.7mのハイサッシになっています。そこに付いているシェードがまた美しいのです。このシェードや後述するブラインド、ウッドシャッターは共通でNORMAN製です。薪ストーブはスペインのhergon(ヘルゴン)社、こうしたきめ細かいセレクトが空間を作り上げています。 1階には6帖の個室があり、ここはゲストルームにもできる工夫がされています。写真19枚目にあるように、ロールカーテンの中にはベッドマットが収納できる仕組み。ちなみにベッドを床に出せばバーがハンガーパイプに。これはオーナーが発案したナイスアイデアなのです! そして水まわり。化粧室では手洗い天板はクォーツストーンと言われる天然の石の成分が多く美しい人造大理石。そこに九谷焼の手洗機、壁にはイタリア製のベネツィアンガラスのモザイクタイル。トイレ内部でも同様のタイルを使い、壁の塗装には炭を混ぜたグレーで構成されており、品の高さを感じます。私、化粧室でここまで語ったことあったっけな。 1階のキッチンでもベネツィアンガラスのモザイクタイルが使われています。こちらは黒い色に光が当たる角度によって虹色に変化するもの。興奮して、つい接写してしまいました(写真11枚目左と右中下)。キッチンはクリスタルカウンターがきらめくシステムキッチン。背面の棚も収納力たっぷり。そしてメカメカしいものを表に出さないように、冷蔵庫はパントリーの中に。 このパントリーも秀逸で、車庫収納を通じて車庫から直接、荷物を搬入出できます。さらにパントリー収納と連続して、書斎の本棚とも一体化しているのです。この動線は見事だなと思いました。 水まわりの話を続けると、2階の浴室が私、大好きです。お湯を張ることで青緑に色づく十和田石の浴槽の上に桧の框(かまち)。何度も湯に浸かっては上がって腰掛けたくなりますし、その框に座った目線から見える富士山!日本人の心ですね。季節によってはそのままウッドテラスにも出入りすることができますので、楽しみ方が広がります。 この浴室を軸に、洗面脱衣室や2階のトイレの意匠が決まっていったそうで、緑色にきらめく洗面脱衣室も前述のイタリア製タイルやトイレの照明も十和田石のような風合いがあるものがセレクトされています(写真11枚目右上段)。 寝室については唐松の床に杉板天井、珪藻漆喰の壁。そこにNORMANのウッドブラインドが効いています。写真13枚目のようにウッドブラインドで光の量を調整できるのです。しっかりと閉めれば日中でも雨戸を閉めたような暗さ。ブラインドの羽も自分の指で調節ができるのもいい。さらにリビングにあった薪ストーブの煙突はこの寝室にも伸びているので暖かいそうです。 この寝室からデッキに出て見下ろすお庭も楽しみのひとつ。今は冬時期に入って緑の葉は少ないですが春になれば一気に大地の力がみなぎって緑に覆われることでしょう。ちなみに2階のデッキでは干し柿を作っていました。燦々と日が当たる桧のデッキで干された柿が妙にうらやましく感じてしまう自分に戸惑います。何に嫉妬しているんだ!? さて、最後にこの家の性能について。この家は基礎断熱という工法で熱環境をコントロールしています。具体的には建物の基礎の内側に発泡ウレタンフォームを吹き付けて断熱する工法です。この家ではこの断熱された床下に暖房をかけることでじんわりと床を温めることができます。 このように魅力がたくさん詰まっています。文字や写真では分からない部分が多い家だなと、書いている自分がつくづく思う素敵な家です。 |
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| 2階のデッキ|現場ではこのアングルで富士山がとてもきれいに見える |
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| リビング|木材の他にも漆喰の壁やキッチンタイル、薪ストーブ、窓などなど、それぞれが素敵。 |
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| 2階ウッドデッキからの眺望|左に富士山、右に北岳という金銀メダル級の眺望 |
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| 寝室|勾配天井が視線を外に導く。上品さを感じさせつつ、天然素材で快適な環境 |
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| 価格 | 1億2,800万円 | 建物面積 | 168.51㎡ |
| 管理費 | なし | 修繕積立金 | なし |
| 所在地 | 山梨県北杜市高根町 | ||
| 交通 |
中央自動車道「須玉IC」 14.3㎞(車約20分) JR小海線「甲斐大泉」駅 2.2㎞(車約6分) |
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| 建物構造 | 木造 2階建て | 所在階 | |
| 築年 | 2025年 | 土地権利 | 所有権 |
| 敷地面積 | 523.54㎡ | 都市計画 | 都市計画区域外 |
| 用途地域 | 建蔽率/容積率 | 40%/100% | |
| その他費用 | 取引態様 | 媒介 | |
| 設備 | 公営水道/公共下水/プロパンガス | ||
| 備考 | 地目:宅地/私道負担:あり(共有持分の道路)/現況:居住中/引渡時期:相談/北杜市まちづくり条例(森林共生区域/最低敷地面積500㎡/建築物の高さ13m以下/壁面線の制限)/北杜市景観条例(山岳高原景観形成地域) /庭付き/駐車場あり | ||
| 情報修正日時 | 2025年12月9日 | 情報更新予定日 | 2025年12月27日 |
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