column 2021.10.7
 

鎌倉R不動産の社長募集します

鎌倉R不動産
 

不動産を通じて、鎌倉や湘南をもっと面白くしていきたいという方、お待ちしております。

柳澤大輔(面白法人カヤック 代表取締役CEO)
:小松さんが鎌倉R不動産の社長になったのは2017年でしたよね?

小松啓(鎌倉R不動産 代表取締役)
:そうです。その年に僕たちがカヤックのグループ会社になって、前任の藤井さんから引き継いで。

柳澤:ですよね。稲村ヶ崎にあったオフィスを鎌倉駅そばの「まちの社員食堂」2階に移転したのもその頃。でも、いきなり社長を辞めたいというからびっくりしたんですが・・・。

小松:すみません(笑)。

柳澤:でも、どうしてその考えに至ったんですか?

小松:一言で言うと、僕がプレイヤーとして営業に専念する方が、自分にとっても、R不動産にとってもいいと考えたからです。

経営と営業を二足のわらじで歩んで、そろそろ5年経ちますが、振り返ると反省だらけで、自分の動きに限界を感じます。なかでも大きな要因は、営業との間で、スタッフの成長やチーム体制の対応に手が回らずにいることです。

目の前に素敵な物件があると、どうしてもそこに夢中になってしまう。特にマニアックな物件の良さをわかってもらえるお客様には、丁寧な資料を準備して営業に臨みたい。そう考えている中で、経営者になると、それ以外の業務のしかも緊急対応で自分しかできないような業務がなんだかんだと発生します。気がつくと休みのふりをして営業の準備をする日々で、そんな姿を見ている周囲も疲れ果て、負のスパイラルになってしまう。

僕は「一生R不動産でいたい。」と思っています。社長を引き継いだ時にも、その言葉が心の真ん中にありました。でも、この数年間で、それは経営者としてではないと思うようになりました。

コロナがきっかけで、不動産業界にも変化が起きています。これまではまちが素敵になるためには、この物件は取り壊さない方が良いというようなものも、サイズが大きすぎたりして借り手や買い手がいないことがありました。でも、そういった物件もコロナがきっかけで価値をわかってもらえる人に出会えることがあって。本気で探せばちゃんと価値をわかってくれる人もいる、つまりこれまでが仲介業者の怠慢であったとも考えられるなって思ったんです。

自分はまだ、このリアルな現実社会において、本当のニーズを掘り起こすことができていないのではないか、人も物件もまだまだ魅力的なマッチングを生むことができるのに、そこに向き合えていないのかもしれない。

移住人気を背景に鎌倉・湘南エリアの住宅ニーズは高騰しています。これまでにように怠慢な不動産仲介を続けても、どんなに簡素なアパートでも満室稼働が見込める。また限界まで細かく区割りして誰にでも買いやすい新築建売戸建てをつくれば、高い収益性を見込めますから、お屋敷は取り壊されても、子や孫の代への心配事はなくなるかもしれません。しかしそれは本当に鎌倉のためになるのでしょうか。

この流れが加速すれば、風景としての鎌倉の価値は薄れてしまいます。今、自分にできることを考えると、不動産や建設業界の都合に合わせるのではなく、鎌倉を丁寧に読み解き、守るべき風景を価値ある風景へ結びつけることではないかと思いました。それが「一生R不動産でいたい。」という自分の答えなのだなと。そう考えると、自分が営業の傍ら、経営者であり続けることは困難だという結論に至りました。

柳澤:わかりました。思いも素敵だし、本音で自分の思いと向きった結果であれば、尊重します。基本、カヤックはみんながやりたいことをやるという社風だしね。

そこで、二人で相談して、社長を募集しようということになりました。ここまで自分の思いを小松さんがオープンにしてくれたおかげです。どうせなら、小松さんが営業に専念するために、その人と気持ちよく働きたくなる経営者を自らの手で面談しようというのも面白い。

どんな人に来てもらいたいですか? やっぱり不動産業界経験は必須ですか?

小松:正直、必須ではないと思います。いま社員が5人いますが、建築士や宅建の資格を持っている者もいますから、そこは補い合えればいいのかなと。ただ、空間設計や建築に興味のある方に来ていただく方が楽しいと思います。

柳澤:もともとR不動産は、独自のセンスで物件を仲介したり、公共空間の設計なんかもやっていますものね。

小松:はい。僕たちもこれまで、鎌倉ならではの物件を掘り出して仲介するのはもちろん、「鎌倉団地」リノベーションプロジェクトシリーズ・鎌倉R不動産が考える“鎌倉らしい風景とは”(坂ノ下古民家)そしてプロジェクト付きアパートメントといった取組も始めています。

ただ、これまでの取組をそのまま踏襲していただくというよりも、鎌倉をはじめ湘南というエリアでどうやったらもっと面白く豊かに暮らしたり仕事できるのか、その空間や場所をどうつくっていくのか、今のメンバーと一緒に考えてくれる方に来てもらえたらとても嬉しいなと。

鎌倉市坂ノ下の古い一軒家を改装しながら、「鎌倉らしさとは何か?」について考え、提案した。(シリーズ・鎌倉R不動産が考える“鎌倉らしい風景とは”)

柳澤:そうなると鎌倉界隈に住んでいる人、これから引っ越してくる人ですよね。やっぱり。

小松:そうですね。僕たちも、カヤック社員も鎌倉・逗子・葉山に住んでいる人が多いですけど。

柳澤:カヤックは職住近接を推奨していて、それは満員電車が嫌いだからというのもあるんですが。住んだ上で、鎌倉や逗子で地域活動に参加している社員も多く、住んでいるまちを自分ごと化した方が人生は何倍も面白くなるのを実感してもらっていると思います。不動産会社というのは、ある意味、まちの風景とか暮らしそのものをつくっていく仕事だから、地域に丸ごと関わった方がより面白いと考えています。だから単にこの地域に住みたいという人ではなく、まちづくりにも関わりたいという人が来てくれるといいなとは思います。

小松:そうですね。僕たちをうまく使ってくれて、不動産を通じて、鎌倉や湘南をもっと面白くしていきたいという方をお待ちしています。

自薦他薦は問いません。なにか可能性を感じてくれた方がいらっしゃれば、ぜひお声をかけていただければ幸いです。

■こんな人を探しています

・事業責任者としてチームマネジメント経験のある方
・空間設計・建築に関心のある方
・鎌倉界隈に住んでいる方、あるいは引越を検討されている方
・不動産を通じて鎌倉・湘南地域をもっと面白くしていきたい方

※鎌倉R不動産がスタートした2017年に書いたコラムです。
こちらもご覧ください。
「衝撃的一言と、稲村ヶ崎が放つ魔性をまとい、次なる冒険へ」


■鎌倉R不動産会社概要
鎌倉R不動産株式会社
神奈川県鎌倉市御成町11-12
宅建業免許番号:神奈川県知事(3)第26925号

■カヤック会社概要
株式会社カヤック
神奈川県鎌倉市御成町11-8
資本金 525 百万円
従業員数 435名(連結)
(いずれも2020年12月末時点)

お問い合わせはこちらから

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