column 2023.4.19
 
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【湘南エリア情報】連載「わたしが住むまち」第8回 鎌倉市・北鎌倉エリア

鎌倉R不動産
 

湘南・鎌倉・逗子葉山エリアに住んでいる鎌倉R不動産のスタッフが、自分の住むまちについて紹介します。第8回は鎌倉市・北鎌倉エリアです。

鎌倉の3大緑地のひとつ、台峯緑地からの見晴らし(夏)。バッタがたくさんいます。

今回は、2023年から「鎌倉R不動産」の建築チームスタッフとして働くオノエが住む、鎌倉市の北鎌倉エリアをご紹介します。北鎌倉エリアは山が多く、禅寺が多いことで知られる歴史あるまちです。緑の多いこのエリアで、実際に暮らすオノエはどんな生活をしているのでしょうか。

鎌倉R不動産(以下R不動産):いつから居住していますか?

オノエ:2021年6月からです。住んで約2年になります。

R不動産:なぜ、このエリアに住もうと思いましたか?

オノエ:それまで都内の賃貸戸建てに住んでいたのですが、家族が増えて家が手狭になり、かつ子供二人のパワーが借家を壊しかねない元気さで。それに後押しされるように、長男の小学校入学1年前に家を購入して引っ越す目標で物件探しを始めました。

最初は都内で探していましたが、価格的に難しくどうしようかと悩んでいました。そのとき当時の勤め先から通勤可能圏内ぎりぎりの鎌倉エリアもいいのでは、と希望エリアに鎌倉が浮上。夫の出身校が近く馴染みのある場所だったこともあり、鎌倉駅もしくは北鎌倉駅徒歩圏内の一戸建てを探し始めました。

新築よりも古い味のある物件が好みだったので、古家付土地に絞って約半年、10軒ほど内見したものの、なかなか価格と立地、家屋の状態が条件に合う物件に出会えず半ば疲れてきた頃、今の家に出会い「ここだ!」と感動しました。

自宅の改装工事中のひとこま。古家の改修はできていく過程が楽しい。

以前の所有者さんが長い時間をかけて築き上げてきた、家の雰囲気がとても気に入ったのです。とはいえ都内への通勤時間等も再度冷静に検討し、諦めかけるようなこともあったのですが、やっぱり忘れられない!と、最後は勢いで購入を決めました。

その後、設計と施工合わせて約1年半かけてのんびり改修工事を行いました。実は、建物に蟻害があって思いのほか改修工事に時間がかかったり、コロナ禍における建築資材の遅れによって工期全体に遅れがありましたが、なんとか無事に入居に至りました。

コスト節約のためにDIYすることにした内装の塗装や、工期やコスト面の問題で改修しきれなかった部分は入居してからも手を入れながら暮らしています。

猫も窓越しに庭を楽しんでいます。

R不動産:実際に住んでみてどうですか?

オノエ:まず、空気がとても良いです。北鎌倉の駅を降りると、山の清々しい空気が流れています。北鎌倉には円覚寺をはじめとして禅寺がたくさんあり、地形に沿って存在している低層の住宅地もとても落ち着いた雰囲気です。休みの日は台峯緑地や六国見山など、山エリアへ気軽に散歩で歩くこともでき、犬の散歩コースにもなっているようです。海へは自転車で30分程と、都内に比べ自然との距離は格段に近くなりました。と言いつつも、家にいても周辺に緑が多いので、鳥の声を聞きながら自宅でまったり過ごすことも多いです。

六国見山からの眺め(冬)。ハイキングに行くことが多くなりました。

買い物は北鎌倉駅付近にはお店が少ないので、隣駅の大船駅か鎌倉駅近辺まで出ることになりますが、大船駅前には駅ビルや商店街もありなんでも揃いますし、地物の野菜や魚が欲しいときは鎌倉駅を利用して、と使い分けています。

生活の面で驚いたのは、やはり山が近いので湿気が多く、外に出しておいたものがカビたりというのは少し困りました。なるべく室内に保管して、湿気に弱いものは防湿材を使うなどの対策をしています。ラッキーなことに、虫にはほぼ悩まされていません。ムカデを見たのもここ2年で数回程度です。びっくりするくらい大きな蜘蛛がいると聞いているので、いつか出てくるのかな、と思っていますが。動物関連で言うとリスはよく電線の上を走っており、タヌキが庭に出没したことはありますが、いずれも迷惑を被ったことはないです。

台峯緑地からの見晴らし(春)

R不動産:普段、よく行く場所はありますか?

オノエ:北鎌倉の駅から程近い場所に古家を利用したシェアアトリエがあるのですが、陶芸体験や手作り市が開催されるので度々訪れています。日常の喧騒から離れられる隠れ家感のある素敵な場所で、お庭も見事なので鎌倉外から来た友人を連れて行くと「こんな駅前にこんな場所が?」と驚かれます。

休日は食料品を買いだめするのですが、鎌倉駅方面では地元農家さんが直接お店を出している農協連即売所、通称「レンバイ」や「鎌万水産」をめぐって食料を買い込み、「湘南ワインセラー鎌倉店」にてワインを数本買えば、豊かな休日が約束されます。ちなみに、専用の容器があればクラフトビールが汲めるお店が鎌倉駅、大船駅近辺にあるので、それをGETできれば幸福度はさらに上がります。

陶芸体験をしてみました。焼き上がりが楽しみ。

R不動産:住んでみて、どんな変化がありましたか?

オノエ:以前は都内の住宅密集地に住んでおり、ご近所にも気を遣って生活していましたが、今は子供が大きな声を出したりアクティブに遊んでも、ある程度好きにさせておけるようになりました。敷地が広い一戸建てを選んだ良さだと思います。

子供達は保育園のお散歩等で山を駆け巡り、土を触る機会が格段に増えましたね。大人は、コロナ禍でテレワークメインだったこともありますが、あまり外に刺激を求めず自宅で楽しむことが増えました。料理や庭仕事、インテリアを模索したり、あとは地味に自宅の日々のメンテナンスや落ち葉掃きなど、自宅に関する雑事が増えたことも、庭付き一戸建ての醍醐味ですね。

手入れしないと自宅の庭はこの有様です。近所にも紫陽花が多いです。

R不動産:これから、このエリアに住みたいと思っている人にひとこと。

オノエ:賑やかで便利な大船駅と、観光地としてもキラキラしている鎌倉駅の狭間の、穴場的良さがある北鎌倉駅、いいとこ取りでとても住みやすい所だと思います。ただ、地形はほぼ山なのでアップダウンや道が狭いところもあり、車の運転技術もしくは脚力があるに越したことはないと思います。

R不動産:もし、引っ越すとしたら次はどのエリアに住みたいですか?

オノエ:今のところ引っ越しの希望はないですが、海に近い別宅があれば、気分転換に最高だなと思います。

*R不動産の兄弟サイト「real local湘南」では、湘南の居住、働き方、お店などに関するローカル情報を紹介しています!

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